私が住んでいるマンション(北8西3)のベランダからは、札幌駅(北6西3)の北口が見えます。![]()
【ベランダから見たJR札幌駅北口】
石川啄木(1886-1912年)は、1907年(明治40年)9月14日に札幌駅に降り立ち、北7条西4丁目にあった友人宅に下宿しました。その場所は、現在は札幌クレストビルになっており、1階に胸像が設置されています。
ベランダから札幌駅北口を見ていると、石川啄木が札幌駅を出て、下宿先に向かう様子がイメージされます。![]()
啄木は、9月19日発の手紙に、次のとおり書いています。
【1907年(明治40年)9月19日 札幌発】
札幌は大いなる田舎なり。美しき木立の都なり。アカシアの並木には秋の風吹き候。水はつめたし、静かにしてさびしく、しめやかなる恋のたくさんありそうなところなり。
そして、次のとおり詠んでいます。
アカシアの並木にポプラに
秋の風
吹くが悲しと日記に残れり
啄木は、岩手県渋民村の出身ですが、現在は盛岡市に合併されています。盛岡市では、毎年9月下旬に「啄木の里ふれあいマラソン」を開催しています。今年は、35回目で、9月28日(日)に開催されます。
第35回啄木の里ふれあいマラソン大会2025|盛岡市公式ホームページ
啄木自身は、ふるさとについて次のように詠んでいるのですが、今では「啄木の里ふれあいマラソン」が開催されていることを知ったら、何と詠むでしょうか?
石をもて追はるるごとく
ふるさとを出でしかなしみ
消ゆる時なし

