最近は、テレビをほとんど見なくなりましたが、かつてはテレビが家電の花形商品でした。

 

 1964年の東京オリンピックを契機に白黒テレビが普及し、1970年の大阪万博を契機にカラーテレビが普及しました。2003年12月の地上デジタル放送開始以降、ブラウン管に代わって液晶テレビとプラズマテレビが競合しましたが、2010年ころには液晶テレビが勝者になりました。

 

 液晶テレビは、シャープの主力商品で、私も、2008年8月に開催された北京オリンピックを大画面で観たいと思って、当時人気だった世界の亀山モデル」と銘打ったAQUOSテレビを買いました。ニヤリ

 

【AQUOS 世界の亀山モデル】

 

 液晶は、テレビだけでなく大画面ディスプレイや、携帯電話の画面まで様々なところで使われる汎用デバイスなので、シャープの躍進を期待しましたが、思いがけないことに経営危機に陥り、2016年に台湾企業の鴻海傘下になってしまいました。えーん

 

 シャープの液晶テレビ事業は現在も不振で、大阪府の堺工場で生産していたテレビ向けの液晶パネルを今年9月末までに停止することを発表しています。三重県の亀山工場も既にテレビ向け液晶パネルは作っていないので、国内でのテレビ向け液晶パネルの生産は消滅することになります。

 

 国内でプラズマテレビには勝ったシャープですが、液晶パネル生産の技術的ハードルが下がったため、安い中国製品に駆逐されてしまいました。ショボーン