5月下旬の「ライラック祭り」を皮切りに、札幌ではイベントシーズンになります。

 

 6月上旬に開催されるのが「YOSAKOIソーラン祭り」で、今年は昨日(5日)から9日(日)の5日間、札幌市内に幾つもの会場が設けられて、ソーラン節をアレンジした音楽合わせて、高知よさこい祭りで使われるのと同じ鳴子を持ってのチームでの踊りを競います。

 

YOSAKOIソーラン祭り】

 

 この祭りは、全国的にどれだけ知られているのか、地元にいると良く分かりませんが、創始者の長谷川岳氏(現国会議員)が、高知のよさこい祭りに感動して、札幌でもやりたいということで1992年に始めたものなので、高知では良く知られていると思います。ニヤリ

 

 メインステージは、大通公園の8丁目広場に設けられるほか、5丁目から7丁目までは飲食ブースが設けられ、大通りも踊りの会場となります。

 

【YOSAKOIソーラン祭り大通公園会場図】

 

 YOSAKOIソーラン祭りの第1回目は、1992年(平成4年)6月に13日・14日の2日間、大通公園で開催されました。当時は、10チームで参加者は1000人。会場も大通公園だけという小さなものでしたが、今では参加者3万人、観客200万人、会場も12か所という大規模なものになりました。

 

 

 私は、YOSAKOIソーラン祭りが始まったときから注目していて、最初の年は北海道新聞「読者の声」に次のとおり投稿しました。

 

【若者踊り歩いた手作り祭り感激】(1992年6月17日北海道新聞朝刊)

 13日、14日の両日、札幌の大通公園で繰り広げられた第1回よさこいソーラン祭りは、非常に面白かった。

 大通りを踊り歩いた踊り子隊はディスコ調にアレンジされたソーラン節を巧みに踊っていたし、8丁目広場のステージや高知県から橋本知事を招いてのフォーラムなど内容もなかなか充実しており、心から楽しむことができた。

 何より感激したのは、この祭りが道内外の学生たちが中心となって企画した手作りの祭りであることで、とかく無気力と言われることの多い最近の若者たちが、実際には並々ならぬ表現意欲を秘め、祭りを通じて地域づくりに貢献したいという気持ちを抱いていることが分かり、大変うれしかった。

 今後この祭りが、若者はもとより市民全体の祭りとして盛り上がり、札幌の街に夏の訪れを告げる一大イベントとして定着することを願うものである。

 

 YOSAKOIソーラン祭りは、その後、爆弾騒ぎがあったり、会場周辺住民から「うるさい」という苦情が高まったり、実行委員会の財政が赤字になったりと紆余曲折ありましたが、32年前に私が願ったとおり札幌の街に初夏の訪れを告げる一大イベントとして定着しました。ニコニコ