昨日投稿したとおり、札幌に本社がある薬局業界の4社に投資すべきがどうか検討しようと思って、「週間ダイヤモンド 2024年6月1日号」を買って読みました。

 

【週間ダイヤモンド 2024年6月1日号】

 

 結果的には、薬局業界は結構複雑で私には予測不可能なことが分かったので、手を出さないことにしましたが、「受験生必読!薬学部淘汰危険度ランキング」という記事が、かなり驚くべき内容でした。

 

 全国の大学には、国立24校、公立4校、私立56校に薬学部があります。私立大学は乱立気味で、卒業率が低い上に、薬剤師国家試験の合格率が低い大学も少なくありません。特に酷いのは、次の6校です。ショボーン

 

【薬剤師国家試験の合格率30%未満の大学】

22.0% 姫路獨協大学(兵庫県) 卒業率40.0%

26.0% 第一薬科大学(福岡県) 卒業率29.8%びっくり

27.3% 千葉科学大学(千葉県) 卒業率35.6%

27.7% 日本薬科大学(埼玉県) 卒業率34.8%

29.0% 青森大学(青森県)    卒業率38.2%

29.9% 城西国際大学(千葉県) 卒業率47.1%

*合格率・卒業率は直近5年間の平均

 

 第一薬科大学だと、100人入学しても6年で卒業できるのは30人弱。それに合格率26.0%を乗じると7.8%足らず。7~8人しか薬剤師国家試験に合格しないことになります。ショボーン

 

 上記の6校のうち、姫路獨協大学は今年4月に、2025年度以降の募集停止を発表しています。

 また、千葉科学大学についても運営母体の加計学園が、銚子市に公立化を求めており、それが受け入れられなければ募集停止もあり得るとのことです。

 

 最近は、新規学卒者の就職内定率が上がり、求人難の状況ですが、それ以前は就職氷河期が長く続いたので、食いっぱぐれのない資格を手に入れたいということで、薬学部の人気が高まりました。その需要に応じて、私立大学に薬学部がどんどん設置されてきたのですが、この惨憺たる合格率・卒業率を見ると、多くの若者を犠牲にしたのだろうなと怒りを感じます。ムキー