日本人は真面目なので、食事についても何を食べようか、何を作ろうかと思い悩んで苦痛を抱え込んでいる人が少なくないようです。ショボーン

 

 土井善晴氏(1957年-)は、家庭料理の第一人者ですが、料理を教える中で、料理作りが苦痛になっている生徒が大勢いることに気づきました。そうした人達に、日本人の食事の基本はご飯と味噌汁、それに漬物の一汁一菜で十分なのだと教えています。

 

【一汁一菜でよいという提案】

 

 たしかに、日本人は、和・洋・中・エスニックに至るまでバラエティーに富んだ食事を家庭料理にも求めますが、それを自分で作るとすれば、調理方法を覚えるだけでなく、調味料、食器、調理器具なども揃えなければならないので、どんどん大変になって行きます。ショボーン

 

 私は、1994年(平成6年)6月に、デンマークとスウェーデンに福祉制度の視察に行きました。宿泊先はホテルではなく、ホームステイでした。

 

 私は当時、江別市で国際交流の活動をしていたので、ホームステイの受け入れで、ホストファミリーがどれ程食事に気を遣って、焼き肉や寿司などご馳走三昧で接待しているかを知っていたので、拍子抜けするくらい日常的で簡素な食事に驚きました。

 

 デンマークでは、1日目の夕食は、歓迎パーティーということになっていましたが、出された料理は次のとおりです。

 

【歓迎パーティーの料理】

コンソメスープ

サニーレタスのグリーンサラダ

パン

茹でた塩漬け豚肉

 ※ゆで汁を煮詰めてバターを溶かしたソースをかける

豚の皮を揚げたチップス(市販品です。)

ビール(カールスバーグ)、ワイン

 

 手がかかっているのは、茹でた塩漬け豚肉だけです。ニヤリしかも3日間、同じメニューでした。ショボーン昼は、視察先(市役所、特別養護老人ホーム、地域食堂)で食べました。朝食は、コンチネンタルブレックファストで、パンとゆで卵にコーヒー、紅茶、牛乳、ジュースだけです。

 

 スウェーデンのホームステイ先での朝食も忘れられません。

 

【スウェーデンの朝食】

ダイニングキッチンに、牛乳、飲むヨーグルト、ジュースの大きな紙パックが置かれている。

コーヒーメーカーで沸かしたコーヒーも置かれている。

バター、ジャム、ハム、パテが置かれているので、皿に取ってパンと一緒に食べる。

 

 このとき、ナイフとフォークが置かれていなかったので、ホストに尋ねたところ、スウェーデンの朝食は、洗い物が少なくて済むよう、ナイフとフォークを使わず手で食べるものだと言われました。びっくり

 

 帰国後は、北欧に習って、朝食はパン、ハム、レタス、ヨーグルト、コーヒーにしたところ、コーヒーを淹れる以外は出来合のものなので、本当に楽になりました。ニコニコ