コロナ禍明けのこの冬、ニセコ地域は、外国人スキー客で大賑わいでした。
【北海道新聞 2024年4月12日】
以前から多かったオーストラリア人に加えて、北米からのスキー客が激増しました。
そのため、外食代も欧米並みになり、ラーメン1杯3000円、天ぷら蕎麦1杯3500円と言った状況が報道され、日本人の常識の2~3倍の金額は驚きをもって受け止められました。
函館と札幌を結ぶ国道5号線から、サンモリッツ大橋を渡ると、ひらふスキー場に至る山麓一帯にホテルやペンション、コテージが立ち並び、海外のような街並みになっています。
すでに、キッチンカーは出ていないようだったので、老舗の「手打蕎麦 いちむら」に入りました。
【手打蕎麦 いちむら】(倶知安町ニセコひらふ)
メニューは英語です。
【メニュー】
一番人気は、「TEMPURA SOBA(天ぷら蕎麦)」で1杯1,850円(税込)です。
【一番人気 天ぷら蕎麦】
この店の蕎麦は、地元(蘭越町、黒松内町)の契約農家から仕入れた蕎麦粉8割に2割のつなぎを加えて手打ちしています。使っている水も、「甘露水」と呼ばれる名水です。
なめらかで味わい深い蕎麦に、上品な旨味のそばつゆがよく馴染みます。天ぷらもぷりぷりと肉厚な海老が2本、舞茸、茄子、ピーマン、カボチャ、サツマイモが付いており、これらが渾然一体となって得も言われぬ美味しい天ぷら蕎麦でした。
この冬、ゲレンデ近くに出店したキッチンカーでは、ラーメン3000円、天ぷら蕎麦3500円で提供されたようですが、昔からある老舗のお蕎麦屋さんでは、札幌市内と変わらない値段で最高のお蕎麦をいただくことができました。キッチンカーで提供された3500円の天ぷら蕎麦も、この味を上回ることはなかったはずです。