昨日(3月17日)の日本経済新聞に、2023年における世界のEV車の販売シェアが掲載されていました。

 

【日本経済新聞 2024年3月17日】

 

【2023世界EV車販売シェア】

1 米・テスラ        19.3%

2 中国・比亜迪(BYD) 16.0%  

3 独・VWグループ    8.0%

4 米・GMグループ    6.6%

5 中国・広州汽車集団 5.2%

6 中国・吉利グループ 5.2%

7 韓国・現代自・起亜 5.2%

8 独・BMVグループ  4.0%

9 中国・上海汽車集団 3.4%

10 仏・ルノー、日産、三菱 3.2%びっくり

24 トヨタグループ      1.0%びっくり

28 ホンダ           0.2%びっくり

 

 テスラとBYDのシェアが高いだろうとは思っていましたが、それよりも驚いたのは、日本企業のシェアが極めて低いことです。

 

 日産はもっとシェアが高いかと思っていましたが、既にシェア争いから脱落してしまっているようです。ショボーン

 

 最近は、対前年でEV車の販売台数の伸びが鈍化しており、代わりにハイブリッド車の販売が好調と言うことで、EV車市場への参入に慎重なトヨタを先見の明があったと賞賛する向きがあります。

 

 しかしながら、現在、EV車普及のネックになっている電池に革新的な改良があって、一気にEV車の普及が進むことになれば、出遅れた日本の自動車産業が壊滅的な打撃を受けることが懸念されます。

 

 「日本車は、性能もサービスも世界一だ。」という信頼感はありますが、折り畳み携帯の時期までは日本のメーカーがこぞって端末を製造・販売していたのに、スマホの時代になって淘汰されてしまったり、三菱重工が全力を挙げて取り組んだジェット機の開発に失敗するなど、日本企業だから大丈夫と楽観することは出来なくなりました。ショボーン

 

 かつて、経済大国日本の製造業は、鉄鋼、造船、電器、自動車など世界一のシェアを誇る基幹産業が沢山ありました。ところが今は、中国や韓国、台湾に抜かれて、残っているのは自動車だけです。

 

 EV車普及のボトルネックをブレイクスルーする海外企業が現れたとき、日本の自動車産業が生き残れるかどうか、自動車メーカーの健闘を祈るばかりです。