大手総合スーパーのイトーヨーカ堂が、北海道から撤退することになりました。びっくり

【北海道 NEWS WEB 2024年2月9日】
 大手スーパーのイトーヨーカ堂は、構造改革の一環として、北海道や東北などの17店舗の営業を順次、終了する方針を明らかにしました。道内ではすでに帯広市と北見市の店舗で閉店の方針が明らかになっていましたが、札幌市内の4店舗も営業を順次、終了し、北海道から撤退することになります。

 

 イトーヨーカ堂の店舗は、食品売場だけでなく衣類や履き物、バック、文房具などのコーナーも充実していたので、よく使っていました。

 

 ところが江別店、北42条店、ススキノ店と閉店が続いて縁遠くなり、使い途がなくなったIYカードも解約してしまいました。

 

 今から30年前だと、総合スーパー業界はまだ元気で、上場企業だけでも7社ありました。

 

【上場企業 総合スーパー 1990年】

1 ダイエー(8267)  →イオン

2 イトーヨーカ堂(3382)

3 西友(8268)

4 ジャスコ(8267)  =イオン

5 ユニー(8270)   →ドン・キホーテ

6 ニチイ   →イオン

7 長崎屋   →ドン・キホーテ

 

 現在生き残っているのは、イオン、イトーヨーカ堂、西友だけであり、総合スーパー業界としてはイオンの一人勝ちになっています。

 

 イトーヨーカ堂は、コンビニ業界に進出してセブンイレブンで大成功しましたが、総合スーパーとしては全国展開しないまま終わってしまいました。

 

 総合スーパーと言っても、衣類はユニクロ、家電はヤマダ電機、家具はニトリ、日用品はダイソーなどカテゴリーキラーに負けてしまっているので、高齢化が進んで大型店舗に足を運ぶ客も減少する中で、オワコン化が進むと思います。

 

 今年は年明けから新NISAがスタートし、株式投資を始める人が増えていますが、イオン(8267)に人気が集まり、年初来高値を更新し続けています。

 

 私の目には、5年、10年先を展望したとき、全国的に少子高齢化が進み、特に地方で人口減少が進む中で、経営が成り立たなくなって廃墟化する郊外型の総合スーパー、カー用品店、ホームセンターの姿が見えるので、長年保有していたイオン北海道(7512)を売り逃げしました。ニヤリ

 

 イトーヨーカ堂が、全国的に店舗網を縮小する中で、北海道・東北から撤退することは、地元民としては寂しいですが、経営判断としてはやむを得ないと思います。