2024年の株式相場がスタートしました。
昨年は、日経平均株価が1年間で29.2%も値上がりして絶好調だったので、今年は反動を心配していましたが、今のところ好調に推移しています。
私の金融資産評価額も、昨年末に比べて300万円増加しました。この調子だと、1か月で600万円、1年間だと7200万円という金額も頭に浮かんできて、「こいつは春から縁起がいいわい」ならぬ「こいつは春から相場がいいわい」と言った気分です。
【こいつは春から縁起がいいわい】
出所 歌舞伎「三人吉三廓初買」(河竹黙阿弥作)
内容 百両の金と庚申丸(こうしんまる)という刀によって、同じ吉三(きちさ)の名前を持つ3人の盗賊の身に降りかかる因果(いんが)を描いた作品。
台詞 「月も朧(おぼろ)に白魚の篝(かがり)も霞む春の空、冷てえ風も微酔(ほろよい)に心持よくうかうかと、浮かれ烏(うかれがらす)のただ一羽塒(ねぐら)へ帰る川端(かわばた)で、棹(さお)の雫(しずく)か濡手で粟、思いがけなく手に入(い)る百両、[御厄(おんやく)払いましょか、厄落し(やくおとし)、という厄払いの声]ほんに今夜は節分か、西の海より川の中、落ちた夜鷹(よたか)は厄落し、豆沢山(まめだくさん)に一文の銭と違って金包み、こいつぁ春から縁起がいいわえ」
現在のお金に換算すると、江戸時代でも時期によって違いますが、1両が8~20万円なので百両だと8百万円~2千万円になるようです。
江戸時代に歌舞伎で1年に千両を超えるほどの年俸を得た人気役者は「千両役者」と呼ばれましたが、年俸8千万円~2億円だったわけですね。
年明け早々の株式相場が好調だからと言って、一本調子で上がり続けるはずがないことは、これまで数え切れない程経験済みですが、それでも、金融資産評価額が増えると、金融機関に預けてあるバーチャルな数字としてだけなく、現実の世界で何か良い使い方をしたいと思えてきます。
そこで、北大フロンティア基金に100万円を寄附することにしました。使い途の希望としては、総合博物館と水産科学未来人材育成館の整備に使ってもらうよう伝えます。