2024年は、年明け早々、石川県能登半島で発生した大規模な地震ではじまりました。

 

【令和6年能登半島地震】

 1日(月)16時10分に石川県能登地方の深さ約15km でマグニチュード(M)7.6の地震が発生した。この地震により石川県羽咋郡(はくいぐん)志賀町(しかまち)で最大震度7を観測したほか、能登地方の広い範囲で震度6弱以上の揺れを観測するなど、被害を伴った。また、石川県では長周期地震動階級4を観測した。
 

 私は、1995年(平成7年)12月1日(金)に、能登半島の中心都市である七尾市の能登演劇堂を訪ねたことがあります。

 

【能登演劇堂】(七尾市中島町)

*舞台の奥の壁を開くと、外の景色が素晴らしい。

 

 地震発生後、あの美しい演劇堂がどうなったか気になっていましたが、先日、産経新聞に被災状況が掲載されました。

 

【産経新聞 2024年1月7日(日) 13:13配信】

 仲代達矢さんゆかりの能登演劇堂も被災 舞台設備に影響し当面休館

 元日に発生した能登半島地震では、俳優の仲代達矢さん(91)と縁が深い能登演劇堂(石川県七尾市)も被害を受けた。舞台奥の大扉が開き、屋外の景色と一体化する特殊な演劇専門劇場で、仲代さんが主宰する俳優養成所「無名塾」が定期的に公演することでも知られる。七尾市は震度6強の激しい揺れに見舞われ、照明などを吊るすバトンが下がったり、周辺の道路が地割れしたりするなどの影響が出ているという。

 

 能登演劇堂は、建築基準法の新耐震基準に適合した建築物なので甚大な被害は免れていますが、宿泊した和倉温泉の宿は古い建物だったので、被害は大きかったようです。

 

 能登半島地域は、全体的に古い木造の建築物が多いので、今回の地震では倒壊し、さらに出火・延焼したことで、大きな被害が出ています。

 

 私自身、2018年には、胆振東部地震を経験しています。

 

【平成30年北海道胆振東部地震】
 2018年(平成30年)9月6日3時7分、北海道の胆振地方中東部を震源とする地震が発生しました。 地震の規模を示すマグニチュードは6.7、最大震度は厚真町の震度7で、北海道で観測史上初めて震度7を記録した地震です。

 

 胆振東部地震では、44名が死亡し、45時間にも及ぶ停電が発生しましたが、発生後8日目になっても交通手段が途絶した孤立地区の住民が3345人以上もいる能登半島地震に比べれば、復旧対策にスピード感があったと思います。

 

 能登半島の場合は、山が海に迫った険しい地形で、土砂崩れによって道路が寸断されているという事情は分かりますが、石川県の側でも、できる限りのことを可及速やかにやっていることを積極的にアピールする姿勢が不足している感じがします。

 

【能登半島地震 石川県内の被害状況】

 

 家屋の被害も甚大で、災害復興住宅が建つまでの間は、県内・県外への転居を余儀なくされる方々も出てくるでしょう。復旧・復興までの道のりは、これからのことになります。