11月17日、共同通信の記事のタイトルです。

 

【英語力、日本は過去最低の87位 若い世代で低下、東高西低に】

 世界的な語学学校運営企業のEFエデュケーション・ファースト(スイス)はこのほど、英語を母国語としない国・地域について2023年の「英語能力指数」ランキングを発表した。日本は過去最低の87位若い世代の英語力低下が目立ち、地域別では「東高西低」の傾向が鮮明になった。

【各国の英語能力指数順位(2023年)】

1位 オランダ    (647)

2位 シンガポール (631)

3位 オーストリア (616)

4位 デンマーク  (615)

5位 ノルウェー  (614)

 :

49位 韓国     (525)びっくり

82位 中国     (464)

87位 日本     (457)ショボーン 

※( )内は英語能力指数

 

 調査対象は113か国・地域で、上位の大半は欧州勢で占められ、日本は英語力が韓国や中国などを下回り、アジア23か国・地域でも15位と、下位になっています。ショボーン

 最近では、英語教育の早期化の取組が進んでいて、子ども向けの教材が増えているし、子ども対象の英語教室も増えています。学校教育の現場でも、2020年4月から小学校で英語が必修化されました。

 

 これだけ英語教育に力が入っているのだから、若い世代では英語能力が桁違いに高まるのではないかと思っていましたが、意外に英語力は高まっていないようです。

 

 その原因として、私が実感しているのは、日本人の消極性です。今年8月1日(火)に、北大農学部で「ネパールの都市ゴミ」というテーマで講演会が開催されました。講師は、ネパールの大学教授で言語は英語。通訳無しでした。

 

 講義が終わって質問の時間になると、質問するのはインドや中国の留学生ばかりで、日本人学生は誰も質問しません。進行役の教授(韓国人)が、「何でもいいから質問しなさい。英語がだめなら日本語でもハングルでもいい。身振りでもいいんだ。」と呼びかけたところ、質問をしたのは韓国人留学生でした。びっくり

 

 日本で一生過ごすつもりなら、コミュニケーション手段として英語を習得しなくても困ることはありません。そもそも、市民公開講座でも、質問するのは年配の人が多く、若い世代はあまり質問しません。こうした消極的な姿勢を見ていると、英語教育を受ける機会が増えても、英語力が高まらないのも当然だという気がします。