今朝(3月5日(日))の日本経済新聞のトップ記事は、「先細る「ノーベル賞人材」」でした。この記事のポイントは、次の3点です。
【記事のポイント】
1 世界で注目される論文数が減少している。
2 政府支出の研究費が減少している。
3 研究者の卵となる博士号取得者数が減少している。![]()
上記の問題点の中で、私にもピンとくるのは、研究者の卵となる博士号取得者数が減少していることです。
【日本は研究者の卵(博士号取得者数)が減少】
*日本だけ博士号所得者数が減り続けている!
大学院博士課程を修了して博士号を取得するためには、学部卒業後最短でも5年間かかるので、その間の学費や生活費を考えると、学部卒、修士修了より高い報酬を得られなければ割に合いません。
しかしながら、日本の場合、博士課程修了だとそれに見合った高い報酬が約束されるわけはなく、むしろポスドクとして苦労することが多いので、博士課程への進学を目指す日本人学生が減り続けています。
そして、定員を埋める形で、海外、特に中国人留学生が増えています。
この問題は、もう何年も指摘されていますが、いまだに有効な対策が打ち出されておらず、実際に、博士号取得者が減り続けている状況を見ると、いまさら有効な対策が取られるとも思えません。そして、ここのところいつも同じ結論になりますが、中長期の投資先としては、日本に見切を付けなければならないと思います。
