人工知能(AI)の発達を受けて、投資判断に活用し、有望銘柄を探そうとする投資信託が増えています。私がメインで取引している日興証券も力を入れているので、投資を検討したこともありますが、理論はともかく実績が分からないので様子を見ていました。その結果が、日興リサーチセンターから発表されました。それによると、AIを投資判断に活用して株式に投資する国内販売のアクティブ投信(為替ヘッジなし)15本のうち、6月末時点で設定から1年以上たった投信10本を対象に直近1年間の基準価格(分配金再投資ベース)の騰落率を調べたところ、全ての投信がマイナスでした。株価指数に大きく負け、不振が際立っています。
 その原因について、複数のAI投信を運用するゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントは「今春は米国大型株で株価の割安度や経営の質を評価する視点が運用成績につながらなかった」と説明しています。要するに、投資については過去のデータを駆使しても将来予測につながらないのではないかと思います。AI投信に投資することは、避けるべきだと思います。