農地は、農地法によって農業以外の用途での使用が厳しく制限されています。普通の農家はそれで問題なく過ごしていますが、余市エコビレッジの事業展開には大きな制約となっています。農地以外の用途で利用するためには、地元市町村の農業委員会の許可が必要なのですが、有力農家で構成される農業委員会は、農業以外での使用を認めないからです。
 余市エコビレッジが借りている土地は、元々家屋が建っていた場所と農業用倉庫が建っていた場所以外は農地になっており、カフェやゲストハウスの建築ができないからです。一部分が「山林」という区分になっており、ここは農地ではないので自由に使うことができます。ニセコ町で、テントによる宿泊スペースを提供(「グランピング」と言います。)している会社が、今年からエコビレッジの「山林」部分に宿泊用のテントを設置しています。今後は、「山林」部分の活用を検討する必要がありそうです。