『クロワッサン』の9/10特大号の特集記事は「「毎月の貯金額を増やしたい」をかなえる。節約家計のつくり方」です。主に女性が読む雑誌なので、女性が「節約」に関心が高いことに応えた特集だと思います。個人的に面白いと思った記事は、「知っておきたい金融、財政の話」という対談です。
 この中で、厚生労働省の「就労条件総合調査」のデータが紹介されています。それを見ると、大卒者が大企業を定年退職した場合、退職金は2003年には2,500万円だったものが、2013年には1,940万円となり560万円も減っています。2003年なら、60歳で定年退職すればすぐに年金も支給されたので、2,500万円はそのまま老後資金に充てられました。現在は、退職金が大幅に減少している上に、年金が完全支給される65歳まで食いつながなければなりません。1,940万円÷5年間=388万円ですから、下手をすれば退職金は65歳までに食い潰してしまうのではないでしょうか。