私が初めて証券会社に証券取引口座を開いたのは、平成6年の夏のことです。
 当時は、口座管理手数料を年間3千円くらい取られました。株の売買には往復2%の手数料がかかる上に、差益には20%課税されていたので、手数料負けせずに売り抜けることは大変でした。
 当時に比べると、ネット証券が普及した結果、手数料が格段に安くなったのは画期的なことです。それでも、株で勝ち続けることの難しさは変わりません。ここ数年間は上げ相場でしたが、昨年5月の世界同時株安のころから相場はいつ本格的な調整を迎えてもおかしくない状況になっていると思います。このような時期には日本株の取引を縮小し、日本株以外に有利な投資先があればそちらの方に切り替える必要があります。私が昨年の9月から投資先を日本株から外国投信に切り替えたのは、そうした判断によるものです。