東京ビッグサイトで開催されている働き方改革EXPOに参加し、いくつかの講演を聴いて来ました。
人材版伊藤レポートの一橋大学・伊藤邦雄教授、幸福学で有名な慶応大学の前野隆司教授、幸せの量産を掲げるトヨタ自動車の大塚友美さん、世界の企業の働きがいとウェルビーイングについて調査しているGreat Place To Work® Institute Japan代表の荒川陽子さんの講演です。
講演の中で、印象に残った言葉を以下に示します。
●人は資源ではなく資本だ。資源とは費用の扱いで、減って行くものだが、人は称賛されるとやる気を上げるものだ(伊藤教授)。
●人を誉めると誉める方も幸せになる。経営者は社員を幸せにするという気持ちで接する(前野教授)。
●幸せな人は幸せではない人と比べて創造性が 3倍、生産性が 1.31倍である(前野教授)。
●経営者自らが繰り返し発信すること、経営者と社員の対話が重要(大塚さん)。
●ビジネスパーソンとして考えると、予算や立場等の制約条件があるが、1人の人間としてやれることは沢山ある(大塚さん)。
●自分の子供にきちんと説明できるような仕事の仕方をしよう(大塚さん)。
●働きがいのある会社では、ミッション、ビジョン、バリューを経営層自ら体現している、新しい取り組みや挑戦を奨励している(荒川さん)。
皆さんがおっしゃることはほぼ同じで、働く人達を大事にすること、皆が率直に語り合えるような職場を作ることの大切さだと思います。
「会社の人」はなく、一個人であればできることは沢山あるという大塚さんの言葉には特に強烈な印象を受けました。