自分で考えることの大切さ | 働きがいコンサルタント 仲井圭二の日記

働きがいコンサルタント 仲井圭二の日記

働くことを楽しくすれば、生活の質は確実に向上し、幸せな人生が実現できます。長年企業で働き、キャリアコンサルタント、コーチ、講師、整理収納アドバイザー、著者として活動している私がお手伝いします。

防災科学技術研究所の成果発表会に参加しました(東京国際フォーラム)。

 

いくつか印象に残ったことがあります。その1つは、「ノイズデータがお宝になる」です。観測をする際、注目した現象に関係したデータは「信号」と呼ばれ、解析対象になります。それ以外のデータは「雑音(ノイズ)」と呼ばれ、除去されるのが普通です。しかし、その中にもお宝が埋もれているというのが今日の話題でした。

 

スロー地震と呼ばれる微動は、南海トラフ地震のような大地震と関連がある可能性がある、洪水によって生じる地震計のノイズを解析することで、洪水を予報できる可能性がある、火山の地下の動きに伴うノイズによって火山の活動状況を把握するという研究が紹介されました。

 

「ノイズ」という言葉で呼んでしまうと、初めから、役に立たないもの、捨てるものという先入観を持ちがちですが、これは単にどこかの誰かがそう呼んだに過ぎないもので、実は貴重なデータかも知れないのです。

 

こう考えると、物事の呼び方や名前はとても大事だなと思います。人が深く考えるか、初めから関係ないと思ってしまうかを分けるのですから。以前から当たり前と思われていることでも当たり前ではないことが結構あるかも知れません。

 

もう1つ印象に残ったのは、情報は分かり易ければ良いというものではないということです。分かり易いと分かった気になり、自分で考えなくなります。地震や津波、大雨、洪水等日本では多くの災害が起こります。我が家の近くで災害が起こったとき、どうすれば良いのか、自分で考えないで、行政等から言われたことを簡単に信じているだけでは、実際の避難行動に繋がらないかもしれません。

 

自分で考える、基本的なことですが、その大切さを改めて感じました。

 

※写真は池上さんです。