文学座の「オセロー」観てきました | ケイジのB

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50歳を過ぎて、役者目指してただいま奮闘中です。

 文学座の「オセロー」観てきました。

シェイクスピアの話では、よく出てくる、疑うというキーワード。「疑心暗鬼」と言う言葉がありますが、疑うことによって、心に鬼が出てくんですよね。その鬼によって、精神が狂わされてしまい、人生を台無しにしてしまう。
 今の世に中にも通じる話だし、それによってドラマが生まれる。人はどうして人を信じることが出来ないのか?!信じることは、簡単なようで、難しい。もし、信じることが出来たのなら、この世はもっと平和になるのでは、と思う。ところで、「信」とは、人が言う。人の言葉、と書きますが、やはり、言葉はなかなか信じることは難しいのかも知れない。言葉より行動の方が信じられるのかも。
 お芝居は、面白かったです。役者とキャラクターがマッチしていたし、演出もとても分かり易く、良かったです。テンポも良かったので観やすかったです。
 《概要》
 目に見えない感情―嫉妬、疑念、そして愛―が
衝突した時、人は一体どこへ向かうのか。
シェイクスピアの「四大悲劇」の一つと称される『オセロー』。これまで数々のシェイクスピア作品に挑んでいる鵜山仁が2023年『夏の夜の夢』に続いて立ち上げます。創立87年を迎える文学座の俳優陣によるエネルギーのぶつかり合い。そして悲劇でありながら喜劇とも感じさせるシェイクスピアの過剰なまでに溢れるセリフ。
 出演者にはオセロー役の横田栄司、裏切り者であるイアーゴー役の浅野雅博、オセローの妻デズデモーナ役のsaraのほか、石川武、高橋ひろし、若松泰弘、石橋徹郎、上川路啓志、柳橋朋典、千田美智子、増岡裕子、萩原亮介、河野顕斗が名を連ねた。
 なお本作で鵜山は、文学座の代表に就任後、初めて劇団公演を演出する。初日を経て鵜山は「横田栄司の舞台復帰と、saraの劇団デビュー。オセローとデズデモーナの『向こう見ずな、運を天にまかせた』結婚をめぐって、文学座の『オセロー』、沸き立っています。 それにしても、このエネルギーの向かう先、到達点は、一体どこなんだろう。観客席の皆さんと、とんでもない旅路を共にしたいと思いながら、何か得体の知れない畏怖を感じている……不思議な初日です」とコメントした。
 《ストーリー》
ヴェニス公国に仕える将軍・オセローは、元老院議員・ブラバンショーの娘・デズデモーナと愛し合い、ブラバンショーの反対を押し切り、結婚をする。一方、オセローの忠臣であるイアーゴーは自分ではなく、キャシオーが副官に任命され、オセローへ恨みを持っていた。憎悪と嫉妬を抱くイアーゴ―の巧妙な策略により、物語が複雑に絡み合い、オセローとデズデモーナは破滅へと追い込まれていく…。