先日CSの衛星劇場で1950年の松竹映画「新妻の性典」を観ました。
宇佐美淳、佐田啓二、月丘夢路等が出演した二組の夫婦をめぐる恋愛ドラマです。
当時の日本人の性に対する考え方がわかる恋愛映画の秀作です。
今回注目したのは主演の宇佐美淳の洒落者振りです。
宇佐美淳は戦前から映画に出演している二枚目俳優で、小津安二郎の「晩春」にも出演しています。
60年代以降は悪役も多かったようですが当時はバリバリのトップスターだったことがこの作品を見てもわかります。
当時の松竹の看板スター佐田啓二と並んでも何ら見劣りしない風貌は彼の着ているフアッションも大きく寄与していると思います。
前半のシーンで登場するベージュ系のパッチアンドフラップのスーツは今みてもとても新鮮です。
中盤のチョークストライプのダブルブレストのスーツにドットのタイ、日本にもこんな粋な着こなしをしていた俳優がいたことに驚きました。
古い日本映画を観ていると新しい発見がありますね。