今月日本映画専門チャンネルの市川崑特集で「ラッキーさん」が放映されます。
同作は1951年に公開された「ホープさん」の姉妹編ともいえる作品で両方とも小林桂樹が主演しています。
原作はサラリーマン小説の大家源氏鶏太で同氏の初期の作品となります。
源氏鶏太氏の作品は50年代から60年代にかけて数多く映画化されています。
森繁久弥の社長シリーズも源氏鶏太の原作「三等重役」が基になっています。
「ホープさん」「ラッキーさん」が活躍する50年代は若いサラリーマンの悲哀が描かれていますが、60年代石原裕次郎が主演した「喧嘩太郎」、高倉健の「万年太郎」はスーパーヒーローとなっており、時代と共に源氏鶏太の作風も変化しています。
サラリーマンヒーローはその後「サラリーマン金太郎」「半沢直樹」へと受け継がれていきます。
65年前のサラリーマンたちは何を考えていたのでしょう。
「ラッキーさん」必見です。