【5/13(日)の易の言葉】は【明夷・メイイ】です。
太陽が沈むように、明るさが暗さに覆われること、つまり賢明な人が暗愚の人に虐げられることはあります。
しかし、太陽が見えない所でも明るさを失わないように、【智慧の光によって、自分の心を光らせ続けること】が大事です。
【解説】
賢明な人が、人々から非難されて逆境に立たされるということは、歴史上よくあることです。
最も代表的な例は、イエス・キリストと言えます。
なぜこのようなことが起こるかと言えば、多くの人が、常に攻撃の対象、つまり怒りの矛先、八つ当たりの対象を探しているからです。
なぜ怒りの矛先を探さなければならいかというと、行く先のない怒りほど心を不安定にさせるものはなく、その上、真の怒りの対象にはだいたいの場合、攻撃できないからです。
例えば、生活に不満があれば、世の中が悪いのも大きな理由でしょうが、世の中には攻撃できません。
被害者面の加害者に注意しましょう。
ちなみに、『論語』には、孔子が「怒りを遷さず」と顔淵という弟子を褒める場面があります。
ですが、顔淵は孔子の弟子の中でも抜きん出た優秀な人物です。
「怒りを遷さず」は簡単にできることではありません。
【本の紹介記事】どこにでもいる「困ったやつ」、さりげなく人を傷つける「隠れ困ったやつ」や「モラハラ」について詳しく知りたい方にオススメの本です。『他人を攻撃せずにはいられない人』(PHP新書) を読んで
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「怒りを遷さず」は簡単にできることではありません。
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