思わぬところでネトレプコ | キーの、ゴルフとクラシック音楽と

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ゴルフは自分のラウンドと、上原彩子や高崎奈央子らのツアー観戦、地元の初野栄子等応援プロを。音楽は、オペラ、合唱曲に参加。時々、映画ロケ、芝居や芸能、お酒の話を。

 私が使っているビデオレコーダはvhsである。編集等は出来ない。どのカセットに何が入っているか、よく分からない、ここ数年の録画済みを目下点検中である。索引を作るのだ。
 昨日を調べたカセットは、モーツァルトイヤーの特集であった。ザルツブルグで、ウィーンで、プラハ、そして東京で2006年のコンサートをハイライトで編集した放送を丸ごと録画したものだ。最後の方は記憶になかったので、多分、深夜で、録画中にそのまま寝てしまったのだ。機械は忠実に主人が寝た後も録画をテープいっぱいに仕事していたのだ。そしてみた。
 ここで見る何人かの指揮者は実際の演奏を見ていた。デ・ビリー(アヴェ・ヴェルム・コルプスの合唱)とホーネックだ。この録画には、コンサート形式のみで、オペラ公演等はない。
 録画を見ながら、インデクスを作った。交響曲は残念ながら、時間の関係か、第一楽章のみの曲も多かった。進むにつれ、ザルツブルグでのガラコンサートで、指揮ハーティング/ウィーン・フィルで、それぞれアリアを歌う場面になった。ドン・ジョバンニの序曲で始まり、「カタログの歌」ルネ・パーペ、そしてマグダレーナ・コジェナー、トマス・ハンプソンと続いた。
 その次がなんと、ネトレプコだ。イドメネオから「オレステスとアイアスの」。出で、その人気ぶりが分かる。笑顔で挨拶。曲が始まると同時に表情は一変し、厳しい、深刻な顔に。姿勢もかがんだ状態になり、舞台の空気がイドメネオの世界に一変した。すごい演技だ。彼女は歌もさることながら、表情、所作が素晴らしいのだ。特に苦痛を表現する訴えが。見応えがあった。ガラコンサートというと、つったって歌う歌手も多いが、彼女は違う。観客をいきなり、オペラの劇中の世界に引きずり込むのだ。そしてアクションでそのアリアの盛り上がりを感情たっぷりに表現していた。まるで、舞台衣装を着て、背景にはセットが建ててあるような。歌の環境をつくることに於いて彼女は当代随一だと思う。すごいティーヴァだ。
 歌の終了とともに会場はやんやの喝采。ネトレプコの熱演に対してザルツブルグの観客は大熱狂だった。
 いいシーンが、テープに残っていた。これがこのビデオカセット中の最大の宝になった。このような掘り出し物に出合うと、何とも楽しくなってしまう。