腰を痛めて1ヶ月、あまり無理しないようにしていましたが楽してばかりだと体力が落ちるのでトレーニングしてきました。
世界遺産五箇山の近くの大笠山です。
2018年に「早月尾根やるなら大笠山でトレーニングを」と036さんに教えてもらった山です。
036さんは剱岳早月尾根を何度も日帰りしているアスリートです。
厳冬期にはスキーで剱岳山頂から滑り降りていらっしゃいます。
年に一回くらい仕事でお会いしますがまたいつか話を伺いたいです。
それでその年、「大笠山?じゃぁ行こか」なんてノコノコ出掛けて行ってボロボロになってベソかいて降りてきました。
とんでもないハードな山でした。
よっしゃ~!リベンジするど!
例によって前乗り。
登山口近くの「道の駅上平」で車中泊。
ここの「五箇山旬菜工房いわな」で一杯やるのが楽しみで。
まずは地元の冷酒を。
たまりませんね。
バイ貝はわりと好き。
珍しい岩魚の握り。
飛騨牛の握りも柔らかくて美味しい。
こんなところにこんなお店が?
なんて感じですヨ。
全国放浪中で五箇山に立ち寄られる方、
晩酌して車中泊するには絶対のお薦めです。
冷酒をおかわりして五箇山の夜は更けていく。。。
翌8月7日(日) ぐっすり眠ってヒットポイント回復。
6:05
桂湖のキャンプ場の奥の登山口からスタート。
吊橋の先には頑丈な5連の鉄梯子。
鉄梯子が終わったら鎖。
急登、急登、急登の連続です。
↓富山県南砺市と石川県金沢市の県境方面
↓前回来たときにおたまじゃくしでびっしりだった池塘
9:13 登山道脇にある前笈ヶ岳山頂。
「まえおいずるがたけ」と読むのかと思っていたら「MAEOIGATAKE」らしい。
ここからアップダウンが続きます。
しばらく歩いて振り返ると車を駐めてある桂湖が見えました。
3.7km歩いてきました。
山頂まであと2.5km。
勾配が急すぎます。
9:57 アカモノの頂
目指す大笠山は雲の中。
かなり汗かいてます。
曇っていてくれたほうがいいです。
4.8km登ってきました。 あと1.4km。
10:58 旧避難小屋跡
あと1km
しかしまぁ、急登の連続
大きな段差でエイヤッ!と力を入れたら左太腿がつりました。
すかさずコムレケア4錠服用。即回復。
うっち~さん、ありがとうございます。
山頂(左側)までもう少し!
上の方は花も咲いてました。
ピンボケですみません。
山頂手前、奈良岳への分岐。
ここを左折。
左折せずに直進すると3kmで奈良岳です。
1ヶ月前に福岡県の72歳の男性がこの先で亡くなっています。
ブナオ峠まで周回して下のゲートまで降りてきてタクシーで桂湖まで戻る予定だった様子。
林道崩落でブナオ峠までマイカーで行けなくなった今はそのコースが一般的なのでしょうか。
どちらにしてもかなりハードなルートと思います。
多分男性は亡くなる日の前の晩、この避難小屋で泊まられたのでしょう。
ご冥福をお祈りします。
大笠山の山頂が目の前に見えてきました。
普通ならビクトリーロードと言いたいところですがそんな気分でもありません。
この道のニッコウキスゲはもう終わってました。
12:10 大笠山の山頂に到着。
6時間かかってます。前回と同じ。
漠然と5時間くらいを目指していたのですが。
これが自分のペースなのか?
ちょっとがっかり。
ただし前回よりは疲れていません。
下の画像中央、すぐ前が奈良岳1644m、金沢市最高峰です。
奥に金沢市街が見えてるような?
奈良岳、私は登りたいと思いながらチャンスを逃しまだ未登です。
ブナオ峠の林道崩落で遠い山になってしまいましたがいつか登らねば。
登るとしたら私の場合は1日目に桂湖からここまで来て避難小屋泊。
2日目早朝に奈良岳までピストンして戻ってきてそのまま桂湖まで下山かな。
ブナオ峠までの周回コースは自信無いです。
問題は水と体力と熊か。熊は怖いです。
しかし福岡の男性、なぜ亡くなったのでしょうか。
わざわざこんなところに来るんですから二百名山・三百名山を目指しておられる方だったはず。
体力・スキル・装備に問題は無かったと思うのですが。
いや、もちろんそれなりのトシですけど。
【追記】
呑気オヤジさんからこの男性の情報をいただきました。
コメント欄をご参照下さい。
実績十分の上級者の方だったようです。
あらためてご冥福をお祈りします。
白山・笈ヶ岳方面をパチリ!
残念ながら雲で隠れています。
↓これは前回2018年に登ったときの画像です。
右奥の遠い山が白山、日本百名山。
中央の山が笈ヶ岳(おいずるがたけ)、日本二百名山。
そして立っているところが大笠山、日本三百名山です。
笈ヶ岳も大笠山も深田久弥の「日本百名山」の後記に出てきます。
どちらも百名山に選びたかったが登っていないので選べなかったと。
笈ヶ岳には登山道がありません。
積雪期は雪の上を歩いて到達できるそうですが無雪期は藪漕ぎ。
二百名山の中でも最難関の山みたいです。
↓田中陽希氏はグレートトラバース2でここから突入していったみたいです。
あまりの激ヤブに戻ってきたとき「もう二度と来るのは嫌だ」と言ったとか?
さて今回はMUSASHIのサプリを試してみました。
前週にチブリ尾根で会ったフィジカルトレーナーのUさんからいただいたものです。
この日、水は3L持ってきましたがそのうちの1Lにこのリプレニッシュを2袋溶かしておきました。
山頂に来るまでの間に普通の水500ccとリプレニッシュ入り500ccを飲んでいます。
帰りも同じパターンで飲みました。
他の行動食の摂取はこの日はゼロです。
もともと私は登山中はほとんど食べません。
キャラメル2~3個とか乾燥フルーツとかは少し食べますが。
これに山岳救助犬の首からぶら下がっている気付け薬がちょっとだけあれば最高かも。
で、リプレニッシュ1袋にはエネルギー125kcalが含まれています。
2袋で250kcal。普段の私からするとかなり多いです。
よく言われる「シャリバテ」ですが私はまだ実感したことがありません。
このあたりのことはまだ勉強不足。
さてこの日の山行、前半戦を終わってここまでのところ疲労感はあまり感じていません。
疲れてないのになぜ遅いのか、これもまた不思議ですけど。
山頂で20分休憩。
12:30下山開始。
後半戦に備えてMUSASHIのCHEN(チェン)を1袋飲んでみました。
CHENは陸上選手などがレース直前に飲んでるらしいです。
純粋なアミノ酸オンリーで添加物は一切含まれていないのでドーピングではないとのこと。
13:08 旧避難小屋跡を通過。
13:21 1.4km降りました。
桂湖まであと4.8km。
振り向いてパチリ
左に笈ヶ岳、右に大笠山
14:01 アカモノの頂を通過
向こうに見えるピークは前笈ヶ岳
14:31 前笈ヶ岳山頂横を通過
アップダウンはほぼ終了。
ここからは急勾配の下り道が続きます。
ザレたところもあるので慎重に降りないと危険です。
危ないところにはロープが設置されていますが
「ここにもロープが欲しいなー」なんていうところも。
大桧、雨宿りできますね。
ストイックな大笠山でこういうスポットがあるのはちょっぴり嬉しい。
15:58 桂湖が見えてきたよ~
ここにきて足が少し重いです。
なんかヤクが切れてきたような気がします。
でも前回のときよりははるかにマシ。
これはMUSASHI効果なのか?
それとも5kgのダイエット効果なのか?
16:44 鎖場に到着。
このあと鉄梯子に続きます。
真下にゴールの吊橋が見えました。
向こうは桂湖。
体力も落ちてきています。くれぐれも慎重に。
死亡事故も起きているエリアです。
核心部を無事に通過。
吊橋まで降りてきました。
16:58 登山口に帰還。
振り向いて撮っています。
結局11時間かかってしまいました。
前回と同じです。
スタート前は10時間くらいを予想してたのでちょっと落ち込みます。
でも疲労感ははるかに少ないです。
MUSASHI、どうなんでしょうかね。
車に戻って「NI(ニー)」を1袋摂取。
翌日の疲れの残り方が違うとのこと。
たしかに違ったような気もします。
MUSASHIは種類が多くて何を選べばいいのかわかりにくいですね。
でもまずはリプレニッシュを買ってもう一度試してみたいと思います。
実際使用して可能性は感じました。
ニーもありかな?という気がしてます。
田中陽希氏も飲んでたみたいですね。
インプレは こちら
いやー、今回も修行させられました。
大笠山さん、ありがとうございました。
また伺います!
このあと汗をふいて頭から水をかぶって着替えてサッパリと。
誰もいないので素っ裸で。 こらこら!JJI! (笑)
そして帰り道の温泉でゆったり。
夏の山行は着替えが2セット必要です。洗濯してくれる妻に感謝。
さぁ、次はどこの山へ?
深田久弥が小学生のとき初めて登った富士写ヶ岳
↓そこにある「山恋の詩」の詩碑
最後までお読みくださりどうもありがとうございました。
(過去の登山記事の山域別リンク集です)