いつも遠くから眺めていて「かっこいいなー!」と思っていた五竜
いつか登りたいと思っていましたがその日が来ました。
体力・コロナなどいろいろ考えたのですがエイブル白馬五竜スキー場の駐車場から日帰りすることにしました。
私は登りのスピードが遅くテン泊装備も担げませんが長時間歩くのはわりと大丈夫です。
かなりの長丁場ですがなんとかなるでしょう。
8月28日(土)午前1:35 行動開始。
スキーで何度も来ているので駐車場からアルプス平までの土地勘はありますがゲレンデ内の道は地図にも載っています。
晴れた半月の夜です。
なぜか月山の満月の夜より明るかったです。
オリオン座がきれいに見えていました。
スマホでは撮れませんでしたけど。
スノーマシン
いつもありがとね。
真っ暗なスキー場のゲレンデを歩いていきます。
↓同じ場所の冬の朝の景色です。
歩きだして20分経過。
途中で動物が出てきました。
2つの目が光ってこちらを見ています。
距離20mくらい? 1分ほどにらめっこ。
数歩進んだら姿を消しました。
熊ではないと思いましたがそのまま進むのも怖いです。
地図の道を外れてしばらく草むらの中を歩きました。
水の流れの音が聞こえているので注意。
この日は自宅に帽子と手袋、
そして車の中に熊鈴…を忘れてきたんですよ。
2:31 振り返ると白馬村の夜景が見えています。
3:28 テレキャビンのアルプス平駅に到着。
乗れば8分のところ2時間弱かかりました。
歩行距離は約4kmでした。
しばらく歩いていると遊歩道にぶつかりました。
黒いロープをまたいで合流。
Y6地点です。
Y1地点です。
地蔵の頭までもう少しです。
4:00ちょうど 地蔵の頭のケルンに到着。
過去2回スキーでここまで来ています。
ゲレンデのさらに上なので歩かないとなりませんが。
↓そのときの画像を。
中央に五竜岳の武田菱が見えています。
圧倒的な荘厳さ。
さてここから先は未知の世界。
小休止後に暗闇の中を出発。
整備された遊歩道が続きます。
4:19 Y3地点
4:33 見返り坂
4:35 ベンチのある広場で日の出を待つことにしました。
頚城山塊~戸隠方面です。
下の画像は逆に戸隠スキー場からこちらを見た景色。
左右に鹿島槍ヶ岳と唐松岳を従えた五竜です。
見事な武田菱、惚れ惚れするくらいのかっこよさですね。
5時まで待ちましたが太陽は雲の中から姿を現しません。
空もすでに白っぽくなってきたので太陽がこれから出てきてもたいしてドラマチックではなさそう。
先を急ぐことにしました。
5:17 背後から光線を感じたので振り向いてパチリ。
やっぱりいいものですね。
5:19 「一ノ背 髪」通過。 (画像無し)
BCスキーヤーはこの辺まで来てるみたいです。
5:24 五竜岳山頂はちょっと雲の中
5:36 「二ノ背 髪」通過。
5:43 これから進む遠見尾根が見えてきました。
白岳と五竜岳の鞍部の五竜山荘も見えました。
↓トリミングしました。 山荘見えますか?
目をお隣の八方尾根に移します。
こちらにも小さく建物が見えます。八方池山荘でしょうか。
↓八方池山荘の前にあった看板です。
わかりやすいので載せておきます。
現在左端の小遠見山の手前を歩いてます。
5:50 小遠見山通過。
あの双耳峰は鹿島槍ヶ岳かな。
穂高とかはまだまだ向こうですね。
小遠見山から少し降りたところに登山口がありましたよ。
歩き出してから4時間20分経過してます。
それでやっと登山口?
ここまでは遊歩道扱いということなんでしょうね。
6:19 中遠見
7:06 大遠見
何度も見てるような景色。
ちょっと錯覚してのんびりした気分になりました。
7:49 西遠見と名付けられた場所に到着。
ここで小休止。
水を移したり虫除けスプレーしたり。
山頂方向から降りてきた単独男性に声をかけられました。
「下から登って来られたんですか?すごいな」と。
ここに来る1時間ほど前から多分山荘で泊まった方たちが下山してくるのとすれ違ってましたがここまでも4人から不思議そうに声をかけられていました。
テレキャビンに乗ってたらこの時間にここにいるはずがないと思ったのでしょう。
1時半から登ってるなんて恥ずかしくて言えませんでした。
西遠見山からあとは白岳だけだと思っていましたがもう一つピークがありましたよ。
白岳は右のピークの奥に隠れています。
8:39 やっと白岳の下まで来ました。
立派な木の階段があります。
なんか五箇山のこきりこささらを連想しました。
↓現在地です。
白岳までの標高差はあと約240m
鎖場が何か所かありました。
遠見尾根へ降りていかれるこの男性は山荘のテン場で泊まられたのでしょうね。
山荘に近づいてきましたよ。
チラッと見えてます。
ここまで気持ちに余裕がなく花も撮ってませんでしたがかなり大きいアザミがあったのでパチリ。
鳥海山で見たチョウカイアザミも大きかったですがこれはさらにふた回り大きいです。
あとで調べたらオニアザミとのこと。
山荘と同じ高さまで来ましたよ。
ここからトラバースできると少し楽なんでしょうが仕方ありません。
9:51 白岳通過。
唐松岳への縦走路が伸びていました。
なるほど、やはりここまで登ってくる必要があったんですね。
遠見尾根を振り返ります。
五竜山荘まで降ります。
9:57 五竜山荘に到着。
駐車場をスタートして8時間22分です。
休憩とかしているものの少し遅いですね。
こりゃひょっとしたら下山は日没にかかるかも?
自宅の嫁に「今日はかなり遅くなりそう」とLINEを。
ソフトバンクですが粘るとなんとか繋がりました。
これで一安心。
風が強いので半袖Tシャツだとちょっと寒いです。
ウィンドブレーカを着ました。
10:07 山頂目指して最後のひとがんばり!
山頂までは結構な岩場でした。
余裕のあるときだけスマホでパチリ。
鎖場もありました。
左足太もも内側が急につってきました。
うへっ!ヤバッ!
鎖を片手でつかみながら小林製薬のコムレケアを4錠飲みます。
速攻で効きました。
ツムラが有名ですが錠剤の小林製薬のほうが飲みやすいとブロ友のうっち~さんに以前に教えてもらってからたまに重宝しています。
うっち~さん、どうもありがとうございました。m(_ _)m
残雪期にトラバースする雪渓ってあそこのあたりでしょうか?
むっちゃ怖そうですね。
ペンキの表示があるのでそのとおりに進みます。
わかりやすいです。
もう少しですね。
11:41 ついに五竜岳の山頂に到着。
駐車場をスタートして10時間06分。
途中までは調子良かったのですが徐々に遅くなりました。
しかしまぁ、登れてよかった。
冬に地蔵の頭から見上げたときは「あんなとこ、とても行けないな」と思っていましたが。
ガスがかかってきてました。
キレット小屋って遠いのかな?
下山します。
雲行きが怪しくなってきました。
登ってきた若者に聞いたら「下で指導員みたいな人が少し降るかもと言ってました」とのこと。
12:41 五竜山荘に戻ってきました。
小休止。念のためスマホ充電しときます。
水は1400cc持ってきましたが残り500。
いろはす購入。300円でした。良心的だと思いました。
有名なTシャツは買わなかったです。
あの言葉は私にとっては当たり前のことですから。^^
12:54 下山開始します。
山頂はもう隠れてしまいました。
さようなら、五竜。
白岳を通過してもう一度山荘にさようなら。
往路は余裕がなく撮っていなかった花を撮りながら。
小雨模様になってきて岩が少し滑り出しました。
素手なので山頂直下の核心部で降られなくてよかったです。
13:44 木の階段。
山荘に泊まる方たちなんでしょうね、この前後で合計20人くらいとすれ違いました。
西遠見山から白岳までがやっぱり一番きつかったです。
皆さんしんどそうにされていました。
先は長いなぁ…
白馬の村が遠くに見えます。
14:23 西遠見を通過。
このあと後ろから来た若者3人に道を譲ります。
最終のテレキャビンは16時何分だったか、それに乗るつもりなのかな。
私は最初から乗るつもりはありません、と言うか時間的に間に合いません。
若者たちは追い抜きざまに元気に「あざーす!」と。
このご時世なのでそれ、やめてくれないかな。(^^ゞ
14:58 大遠見を通過。
16:08 登山口(笑)まで戻ってきました。
小遠見山へは寄らず左に降ります。
せーんろはつづくーよ、どーこまでもー♪
なんて鼻歌が出てきましたよ。
16:22 二ノ背 髪
16:38 一ノ背 髪
どういう意味なのかわかりません。
たてがみのこと?
それならホームマウンテンの白山にもあります。
ここは12時間ほど前に夜明けを待っていた広場ですね。
地蔵の頭が見えてきました。
画像中央の丘みたいなところです。
その左下がアルプス平。なるほどたしかに平だ。
往路で通過するときに思いっきり叩きましたよ。^^
実際、ここから上の尾根で熊さんの落とし物を2ヶ所で見かけました。
17:22 地蔵の頭。
ここまでくればもう人里みたいなものですね。
リフトの向こうにテレキャビンのアルプス平駅が見えてます。
真っ暗な中を画像右側から登ってきてこの遊歩道に合流した場所です。
帰りは直進して植物園のほうに行ってみることにしました。
コマクサ群生地では群生はしてませんでしたがパチリ。
ピンボケですみません。
幻の青いケシはもうシーズンオフでした。
あまりゆっくりもしてられないので駆け足です。
この植物園のことは↓で。
17:43 アルプス平駅まで戻ってきましたよ。
あとはひたすら降りるだけ。
ザレてて急勾配のところもあってあまり飛ばせません。
アルプス平駅から駐車場まで標高差約700m。
100m降りるのに10分かかってます。
どんどん暗くなってきました。
テレキャビンが動き出しました。試運転なんでしょうか。
とおみ駅です。
テレキャビンが頭上をばんばん通っています。
18:52 駐車場に無事帰還。
17時間17分、25.1kmは初めての体験でした。
累計高度はいつも多めに出てあてになりません。
標高差は2000mです。
他の人の記事などを見ると累計は2500mくらいかもしれません。
アップダウンの感じからして多分そんなものかも。
しかし、ひょっとしたら早月尾根日帰りに匹敵するのでは?
今年はろくに減量もせず諦めていましたが来年あたりちゃんと準備してトライしてみるか?
来年は66歳。山は逃げないけどトシはどうなんでしょうか…
登山のときもスキーのときもいつもお世話になっている大好きな倉下の湯。
21時までやってくれているので助かりました。
外湯(しかありませんが)は虫を呼ばないために照明を落としていました。
暗い中で湯舟につかって空を見上げると星が輝いていて最高の気分でした。
現在とてもひどい筋肉痛で最低ですが。
最後までお付き合いいただきどうもありがとうございました。