2月21日(日)未明、伊勢で旧交を温めて一眠りしてから鈴鹿に移動。
目指すは、鈴鹿というか関西の名峰御在所岳です。
実は以前にフォローさせていただいている山ブロガーのこたろうさんに「伊勢で梅を見たあと鈴鹿セブンマウンテンに登りたいのですが、まずはどこがいいでしょうか?」と聞きましたら一番に挙げてくれたのが御在所岳の中道だったんです。
御在所岳の名前は有名なので私も知っていました。いつかは訪ねなければと思っていたので背中を押された気持ちです。
午前4時40分に中道登山口近くの駐車場に到着。
日本地図的な位置としては大雑把に伊勢湾と琵琶湖の間です。
鈴鹿スカイラインが冬季通行止めなので湯の山温泉線577号を鈴鹿スカイラインに突き当たるまで登りました。道の最後は狭く生活道路のようでした。真冬はどこまで除雪されているのか不明です。
あたりはまだ真っ暗闇です。
先着車数台。起こさないようスモールにしてこっそり奥の方に進入。
少し仮眠
6時過ぎに目が覚めました。
目の前に御在所岳ロープウェイの山頂駅エリアが見えます。
山頂はあの向こう側のようです。
準備開始。 トイレ・洗顔は途中のSAで済ませてあります。
用意してきたのはヘルメット・Wストック・10本爪アイゼン・手袋数種類、水・行動食・その他。
チェーンスパイクは家を出るとき探しましたがどこに片付けたのか見つかりませんでした。反省。。
結局ヘルメットとテムレス防寒は要らないだろうと車の中に置いて出発。
上の画像の右側が鈴鹿スカイラインの車道です。
ここは本来は鈴鹿スカイラインの駐車場なんですね。別の道を登ってきてここに着いたということみたいですね。
鈴鹿スカイラインは通行止めなので駐車場からスカイラインには出られないようになっていました。
↓6:41 鈴鹿スカイラインの車道を少し歩いて登って行くと中登山道口が右側にありました。
登り始めはこんな感じです。
風化した花崗岩です。
↑6:47 現物はもっと赤くてきれいでしたよ!
↑ここは中道をそのまま直進。
右下へ行けば裏道に合流するみたいです。
↑ ロープウェイの下を通過。
↑ 4合目 792m 「負レ岩」と書いてあります。
「オバレ岩」と読むそうです。おんぶされている岩という意味でしょうか。
↓ この岩です。かなり大きい板状の岩が2枚。
中道は巨岩・奇岩が点在しているそうです。
↑ 5合目 842m 「展望所」と書いてあります。
↑ もやっていてちゃんと見えませんでしたが太陽の真下の反射した輝きは伊勢湾です。
晴れてたらさぞ気持ちいい眺めなことでしょう。
↓ 山頂方向に目を転じてパチリ。
よくあんなところに鉄塔を建てたものですね~。
↑ しばらく歩いていると先行していた若者が何かを見ています。
私もそこまで来て何気なく振り向くと…
地蔵岩が見えました
いやぁー、もうちょっとで見逃すところでした。よかったよかった。
日本には他にも落ちそうで落ちない岩や残念ながら落ちてしまった岩がありますね。
だんだんと雪が増えてきました。
↑
6合目 標高900m キレット
↓
画像下部中央の白い帽子と黒いTシャツの若者を見おろしています。
ここはハイシーズンは渋滞することもあるそうです。
8合目 1111m 岩峰
↓ この右側を通っていくんですが崖っぷちで狭かったです。
足の置き場を慎重に見極めないと滑ります。
落ちたら結構下まで行っちゃいます。
チェーンスパイクを持ってくればよかった。
余裕なし。写真なし。
全行程で一番緊張しました。
↓無事難所を通過してしばらく進むとこんなところが。
ここを通過してから仕方なくアイゼン装着。
もう遅いか!(笑)
↑ 富士見岩に到着。もう山頂エリアですね。
↓ ロープウェイも動いていました。
↓ あのきれいな格好の山は鎌ヶ岳でしょうか。
見えてラッキーでした。
御在所岳頂上方向に進みます。
重そうなロープを持った重装備の若者グループやアックスを持った爺さんがいました。
ロッククライミングやアイスクライミングでもしてきたんでしょうか?
↓ 目指す御在所岳山頂が見えました。
公園になっていて小さいスキー場もあり周遊路も整備されているようです。
舗装路を歩いて山頂へ。
9:37到着。
休憩入れて2時間56分かかりました。CTは2時間ちょっとみたいです。
上空は青空が出ているのですが下の方は曇っていて展望はありませんでした。
帰りはどの道を降りようかと思案。
最初の計画では一ノ谷新道のつもりでしたがちょっと危険かも?
中道ピストンはもうありえません。怖いです。
ロープウェイで降りる手もありますがさすがにそれは却下。
ということで残されたルートは裏道。
山頂で出会った方と少しお話させていただきましたがやはり裏道で下山するとのこと。
少し休憩して山頂エリアの散策もせず下山することにしました。
予想してたより緊張する行程でしたので気持ちに余裕がなくなってしまいましたよ。
↓ 下山します。 国見岳方向へ。
↓ 国見峠です。裏道・湯の山温泉方面に右折。
雪は大したことなくアイゼンも不要で順調に下山中。
いつもだと出発前はグズグズしながらも歩きだして10分もすると「今日も山に来てよかったな」と幸せな気持ちになるのですがこの日はなかなかそんな気持ちになれませんでした。
でもやっとこのあたりでそんな気分に。(^^ゞ
↓ 藤内壁出合 振り向いて撮ってます。
画像右側から降りてきました。
この先が藤内壁か。
山頂エリアで会った若者や爺さんはここを登ったんだな。
11:26 5合目 急ぐ必要もないのでのんびりと歩いてます。
↓ 三滝川を渡ります。 2008年の集中豪雨の土石流の跡なんでしょうね。
↓ 藤内小屋で防寒のカッパを脱いで少し休憩させていただきました。
↓ クライミングスクールの案内がありました。
↓ 中道への分岐。
裏道で下山することに決定したときはここから中道に戻るつもりでしたが途中で数名の方に聞いたら登り返しがしんどいとのこと。鈴鹿スカイラインまで降りてしまって車道を歩いて登ったほうが良いとのこと。あっさり納得です。^^
↓ 左側の建物は土石流で土台の下がえぐられてしまって建て替えたとのこと。
↓ 右上への道は土石流前の旧道らしいです。
↓ 鈴鹿スカイラインに出ました。
↓ トンネルを抜けてしばらく歩くと駐車場に到着。
↓ 12:55 無事帰還しました。
↓ 帰りは国民宿舎湯の山ロッジで湯ったりさせていただきました。m(_ _)m
この日のログです。
鈴鹿の名峰御在所岳、どうもありがとうございました。
またいつか、今度は夏に新道を通ってみたいです。