守屋山 2017.11.19 (長野県 1,650m 日本百低山) | ケイの山とスキーの日記  

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 前の記事からの続きです。

 諏訪湖畔から朝焼けをバックにした富士山を見て感動したあと

 R152で杖突峠に。


 南アルプス最北端の山、守屋山に登ります。

 守屋山は山全体が諏訪大社の御神体だという話もありますが

 これには異論もあるようです。

 あと日本山岳ガイド協会から味わい深いふるさとの山として

 「日本百低山」 にも選ばれています。

 ( 「日本百低山」 というジャンルの存在はブロ友の歩夢さんに教えていただきました)




 7:54 駐車場とソーラーパネルの間の道を登っていきます。

 このお二人は新潟県の長岡市から来られたというご夫婦。

 同じコースを回ったのでお互い最後までわりと近くを歩いていて

 たまに何度かお話もさせていただきました。


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 とてもいいお天気です。 気持ちよく歩いていきます。


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 登り始めて20分、目指す守屋山の東峰と西峰が見えてきました。

 普通なら2時間くらいしてから見えるような景色なのに 「えっ?もう!?」 なんて感じです。


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 ちょっとズーム。 東峰山頂の霧氷が見えます。


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 薄っすらと雪の積もった板道。 癒やされます。


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 広い場所に東屋とかトイレとかがあって、そのあと本当の登山道に。

 ここまでで約30分経過。  先行者一人。 後ろに長岡のご夫婦。


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 出だしはちょっと急登でしたけど初雪を踏んでの登山、ルンルン気分です。

 熊さんはもう冬眠したのでしょうか。 一応熊鈴ぶら下げてます。


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 守屋新道 立石コースとの分岐を通過直後に振り向いてパチリ。

 画像左奥から登ってきました。


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 偽ピークも無さそうですし、もうすぐ東峰ですね。


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 9:01 登り始めて約1時間で守屋山東峰の山頂に到着。グッ  いいお天気です。


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 南の方向 ↓  南アルプスの山々が見えます。  ここ守屋山も南アルプス最北端です。


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 ズーム 右から仙丈ヶ岳、北岳、甲斐駒ケ岳です。↓

 3,000m級の山々が連なります。 北岳は富士山に次ぐ標高3,193mとのこと。


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 東の方向は八ヶ岳 ↓  雲がかかっていてちょっぴり残念です。

 広大な山塊ですね~。 私はまだ赤岳だけしか登ってません。

 

 

 

 

 

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 ↓ 北東の方角には蓼科山… あいにく木の陰に隠れています。

   (このあと西峰から見えました)



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 更に反時計回りに。 北の方向には北アルプス… 雲に隠れていました。


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 南西方向は中央アルプスの盟主、木曽駒ヶ岳 2,956m

 先日登山口まで行って下見だけで引き返した恵那山は見えなかったような?

 

 

 

 

 

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 東峰山頂の方位盤の下に温度計がありました。

 見たところ氷点下4~5℃でした。

 ウェアはジム用の半袖Tシャツに保温性のあまりない長袖、

 その上に薄手のウィンドブレーカーです。

 動いているとちょうどいいです。 でも止まっていると寒い~ 笑い泣き

 薄手の手袋だと手がかじかんでチョコレートの包み紙をめくるのも一苦労です。

 他にも防寒着や手袋は持ってきていましたがでも面倒なのでこれで最後まで行きました。





 
 長岡のご夫婦の写真を撮ってあげたらお返しに撮ってくれました。


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 20分ほど景色を堪能して西峰に向かいます。


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 気持ちのいい尾根道です。


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 カモシカ岩 ↓ この上にカモシカがよく立っているのだそう。

 カモシカの足跡がないかと見てみましたが、あったのは登山靴の足跡でした。滝汗


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 ↓ これは3年前に自宅の裏山を散歩中に見つけたカモシカの足跡です。


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↓ そしてそのとき目の前にいたカモシカ君。 キョロキョロ


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 ムヒョォ~ 音符   グッ


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 もう少しで西峰です。
 
 ラビットハウスと名付けられた小屋が手前右側にありました。


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 東峰を出て20分で西峰に到着。 こちらのほうが約20m高いですね。

 ここには一等三角点があります。 看板によると日本の一等三角点の中で

 標高順位は78位とのこと。 (一等三角点の数は約1,000)


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 西峰からの景色をお届けします。

 先ずは東の方角の八ヶ岳です ↓  雲はまだ取れていませんでした。


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  画像右下にラビットハウスが写ってます。




 少しだけ反時計回りにカメラを回します。 北東方向です。

 東峰では木の陰に隠れていた冠雪した蓼科山 ↓   山頂に少し雲がかかっていました。

 右側は八ヶ岳連峰北部の北横岳です。


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 さらにちょっとだけ反時計回りに  ↓ 中央は霧ヶ峰。 その右奥は浅間山でしょうか?

 諏訪湖の東側が見えてきました。


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 さらに反時計回りに ↓ ほぼ北向きです。 諏訪湖の向こうは美ヶ原。


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 この日の朝、諏訪湖北岸から見えた富士山ですが、守屋山からは見えませんでした。

 南アルプス北部に隠れてしまうんですね。


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 西峰からの景色を堪能したあと東峰に戻ります。

 尾根道の途中の中嶽で前から単独の年配男性が。

 こんにちはと挨拶すると 「どこから来られたのか」 と…


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 この方は金子さんとおっしゃって守屋山の主みたいな方でした。

 薙刀のような長い柄のついた鎌を持って草や枝を刈り払い登山道を整備されているようです。

 守屋山には今年49回目、生涯登頂回数は1507回 (と、おっしゃっていたかな?)とのこと。

 長岡のご夫婦もやってきて話が弾みます。

 金子さんご自身がまとめられた資料をいただき守屋山にまつわる話をいろいろと聞かせていただきました。


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 右下には住所・電話番号・フルネームの署名がありましたが画像では消してあります。


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 お年はおいくつくらいかな?70才前後かな… と思っていたらなんと85才とのこと。キョロキョロ

 守屋山のベストシーズンは12月~1月とのことです。 最近は黄砂の到来が早くなって

 2月はもう遅いらしいです。 1月にラビットハウスを覗くとお餅を振る舞ってくれるそうですよ グッ

 金子さん、楽しいひとときをどうもありがとうございました。ニコニコ






 下山です。 東峰を通過して今度はこの分岐を右方向に。

 金子さんに薦められた守屋新道立石コースを通って降りることにしました。


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 分岐直下の急勾配の道を振り向いて撮ってます。

 ここを登るのはかなりしんどいでしょうね~


 「胸突き八丁」 とか 「息切れ坂」 とか書かれた

 看板がかかっています。

 「あとひと頑張りです」 と励ましの言葉も。


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 「日も当たるし歩きやすい道だ」 と

 金子さんがおっしゃっていたとおりでした。

 朝の道を杖突峠に降りていたら

 ひょっとしたら滑って転んでいたかも?



 この時点での時刻は 10:44

 下から結構人が登ってきました。

 数組、全部で20人くらい。

 (あとで分かりましたがこのコースの下にも数台の駐車スペースがありました)






 立石コースは変わった岩がたくさんあって楽しめました。

 これは 「百畳岩」  鬼の見張り台だそうです。  遠くには南アの北岳・仙丈ヶ岳が。


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 百畳岩の下は鬼ヶ城。 鬼の棲み家だったそうです。


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 道は百畳岩のところで分岐していたみたいで私は知らず知らずにこの看板の

 左側の岩見コースを降りてきたようです。

 ちょうどこのとき反対側の尾根コースから長岡のご夫婦が降りてこられました。


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 国土地理院の地図には守屋山の登山道は載っていません。

 立石コースは分岐も多いので寄り道される方は迷わないように、

 特に下りは事前に十分調べてからのほうがいいと思いました。

 踏み跡はわりとはっきりしているので大丈夫とは思いますが。





 登り始めて約3時間半、R152に降りてきました。

 ここから左に約1km、軽い登り坂を杖突峠の駐車場まで戻ります。


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 11:42 杖突峠に戻ってきました。 前方左側が駐車場です。

 ただのピストンならもっと短時間で降りてきたと思いますが

 なかなか見どころ満載でたっぷり楽しんでしまいました。グッ


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 帰りはR158を。 上高地に続く封鎖されたトンネルの前で。

 このあと安房トンネルを通過。 先日久しぶりに通った安房峠は冬期閉鎖中。

 

 

 

 

 

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  守屋山を中心にした地図です。

  行きは黄色い矢印のR361で御嶽山と乗鞍岳の間、

  帰りはピンクの矢印のR158で乗鞍岳と穂高の間を通りました。


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 一泊二日の車中泊の旅、

 圧雪路のR361峠越え、江戸時代にタイムスリップの奈良井宿、

 諏訪湖畔では朝焼けの富士山 富士山

 そして三大アルプスを眺められる信仰の山、守屋山。

 なかなか楽しかったです。

 4つの記事にお付き合いいただきどうもありがとうございました。

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