残雪の白山に行ってきた。 この季節に行くのは昨年に続いて2回目だ。
気になる山頂の天気は土・日・月と 日曜日に行くことにした。
午前2時半に起床。睡眠時間は2時間半。
睡眠不足でバテバテになった昨年の二の舞の予感。
3時出発。4時20分に登山口のある別当出合に到着。
支度をして5時に出発。 砂防新道へ進む。
しばらくして中飯場に到着。
遠くに2段の不動滝が見える。
小休止した。
次のチェックポイントの甚之助避難小屋へ向かう途中に咲いていた花。
タチツボスミレ?
これはニリンソウ?
エンレイソウ?
これは多分サンカヨウ。
甚之助避難小屋の手前から雪が。
でも昨年6月初旬よりかなり少ない。
甚之助避難小屋に到着。相変わらず男前の別山。
パンを1個食べる。
昨年6月に登ったときは甚之助避難小屋から上でアイゼンが必要なところがあったがこの日は全然雪がない。
前夜に室堂で泊まって下山してくる人たちとすれ違うときに状況を聞くと砂防新道にはほとんど雪はないそうだ。
南竜分岐に着いた。
雪があるほうが面白いのでここを右に曲がってエコーラインの方に行くことにした。
いつもここは逆光だな。
ショウジョウバカマが咲いている。
途中こんなところのトラバースもあったがしっかりと歩けばアイゼンは不要。
万一滑落しても死ぬような場所ではない。
白山の主峰御前峰が姿を現した。
画像ではわからないが室堂も見える。
本来であればここから右を向くと噴煙をたなびかせる御嶽山が見えるのだがこの日は霞んでいて見えず。
砂防新道・観光新道との合流地点、五葉坂が見えてきた。
五葉坂には雪がない。画像右上方向に登れば室堂だ。
しかしこの日は五葉坂の下を真っすぐ通り過ぎてから右折。水屋尻雪渓を登ることにした。
雪がしっかりとある今の時期しか登れない。(と思う)
登っているうちに疲れてきた。
へぇ~! こんなところに抜け道があるんだ。
室堂で休憩することにした。
水屋尻雪渓の上部は帰りにお池めぐりコースから降りてくることにしよう。
室堂北側の広場では皆さんが休憩中。
やはり睡眠不足が響いているのか、ゆっくりとしか登れない。
普通は山頂まで30~40分だと思うがこの日は昨年同様に50分くらいかかった。
なんとか到着。
全国に2700社あると言われている白山神社だがここより高いところには無い。
白山御前峰山頂。
北アルプス、乗鞍、御嶽は霞んでいて見えず。
グループの方たちが「亀、亀」と言いながら何かを探している。
しばらくして「あった!あった!」と。
私も見に行くと鋳物製の亀があった。なんだこれは?まだ調べていない。
山頂は風もなく寒くもなく気持ちよかった。しばらく仮眠。
1時間くらいして火口湖のほうに下山する。
右の雪の積もっていないピークは剣ヶ峰、正面のピークは大汝峰。
白山には御前峰と合わせて3つのピークがある。
トレースを慎重にトラバース。アイゼンなしで行ったがちょっと怖かった。
下に降りてきた。さっきまでいた御前峰方向を見る。
油ヶ池。溶岩塔みたいなのは御宝庫。
画像左斜め前方、室堂方面に戻る。
しばらく行ってから大きな間違いを犯す。
ここが水屋尻雪渓上部だと思ってハイマツ沿いに降りて行った。冒険の始まり。
途中でルートを間違っていることに気付き東方向に2回ほどハイマツ帯を藪漕ぎ。
同じ東でも北東方面に山を登るように進めばよかったのに南東に下って行ってしまった。
今更地図を見てももう遅いがかなり降りてきてしまったようだ。
見えたら室堂まで行ける。
泊まったら翌日の会社は遅刻かな? (T_T)
ガスが出て本当に遭難したらやばいので急がなければ。
ここでそれまでつけていなかったアイゼンを装着。
なんと歩きやすいことか。もっと早くから付けていればよかった。
なんか元気が出てきた。下の方を見ると雪渓の先が地平線のように切れている。
崖になっているのだろう。
行ってみることにした。
行ってみたら雪解け水が小さい滝になって流れていた。
山麓方面を見ると、思ったとおり観光新道の尾根が見えた。
よく見ると殿ヶ池避難小屋も見える。
そのとき「劔岳 点の記」の行者様の声が頭の中で響いた。
「雪を背負って降りろ」と。 (笑)
殿ヶ池避難小屋を目指すことにした。
アイゼンやストックをザックに収納。
ザックの紐をしっかりと締めて気持ちを集中させてから滝の横の岩場を降りる。
道を間違ったことに気付いてからここまで写真が少ない。そんな余裕は無かった。
少し平坦なところに出たのでカメラを出してパチリ。
画像中央が殿ヶ池避難小屋。
藪漕ぎの連続になるがハイマツに比べれば笹なんか軽いものに思える。
避難小屋に近づいていくにつれて小屋が見えなくなるだろうから
方向だけは間違えないように注意して進む。
藪漕ぎしている最中にピンクのリボンを発見!
観光新道の積雪時のルートに出たらしい。
リボンに誘導されて進む。
ありがたいなぁ。
後半はリボンが途切れて自力で進まざるを得なかったが
なんとか避難小屋を見下ろせるところまで来た。あと一息。