【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 9月6日 柳井氏曰く「日本人は滅びる」 企業経営に求められる公平性の原則 1-06

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。
 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。
 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。
 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。
【 注 】
 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。
■【小説風 傘寿の日記】
 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。
9月6日(金)
 ユニクロの柳井正氏の「日本人は滅びる」発言が話題になっているそうです。
 柳井氏は、「少数精鋭で仕事するということを覚えないと日本人は滅びるんじゃないですか」と発言したのであって、「日本人は滅びる」と言ったわけではありません。
 柳井氏は「外国からの知的労働者を受け入れて、少数精鋭で働く方向にシフトチェンジすべきだ」という趣旨のことを言っています。
 「失われた30年」ともいえる、この30年間、日本は低成長を続けて来ました。日本という国が滅びることはないでしょうが、少子高齢化が進む日本は、労働人口も不足し、すでに「中流階級の国」になっていると言っても過言ではありません。
 平和ボケをしていては、没落しても仕方がないでしょう。柳井氏の警鐘を真剣に受けとめて、政府がリーダーシップを執ってほしいです。
 私の会社を引き継いでくれた竹根ですが、経営者を組織して、勉強会を開催しています。
 時々、そこに講師として招聘されます。本日は、次のようなお話をしました。

■1-06 企業経営に求められる公平性の原則 A823-Bc19

 日本で最初に設立されました経営コンサルタント団体、「日本経営士協会」では、伝統的に「公平性の原則」というルールを掲げています。
 公平性ということは、「言うは易く、行うは難し」といいます。
 ある企業の社長は、地方に工場や営業所、関連企業があるにも関わりませず、本社がある東京を離れることはほとんどありません。
 あるとき、その企業におきまして、社長命で、選ばれた数人による作業が行われました。朝から始まり、2時間ほどの残業を経て、その作業が完了しました。彼等の努力のおかげで、社長が満足する資料が完成しました。
 社長は、感謝の気持ちとして、そのメンバーに会食を提案、費用は全額社長のポケットマネーで支払いますが、社長がいると気を遣うでしょうからと参加を遠慮しました。
 そのメンバーの一人は、出席しませんでした。
 彼は、地方の営業所勤務が長く、本社に前年、戻って来たばかりです。地方にいる時には、社長に会うこともできません。その経験から、地方にいる社員と、本社の社員とでは、不公平があると感じていました。
 この作業を成功裏に納めたからといって、それは業務であり、特別扱いされることは公平ではないと感じたのです。
 社長が、平素、地方回りもしばしば行い、地方の社員と密なる接触を図っていれば、この様な不公平感は弱まるのでしょう。
 公平性というのは、その会社の文化の一部として、他の企業とは判断が異なって当然とも言えます。
 一口に「公平性」といいましても、人により感じ方は異なります。企業毎に、その判定の基礎となるものがあれば、それに準拠し、少しでも不公平感を和らげる必要があるのではないでしょうか。
■【今日は何の日】
  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
   
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
  ■【今日は何の日】 9月7日 ■ CMソングの日 日本で最初のCMソング ■ 子育て呑龍忌
■【経営コンサルタントの独り言】
 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。
■ ご隠居さんと雷親爺が身を小さくしている 906
 としにより台風被害の多い年があります。
 特異視されているようですが、地球温暖化の影響ではないかといわれています。
 すなわち、この状況が今後あたり前であり、毎年のように惨事が繰り返される危険性が高いということです。
 テレビや新聞では、災害情報に満ちあふれ、被災された方のお気持ちを考えますと気持ちが重くなります。
 しかし、これもいつ我が身となるか解りません。
 その対策を、国も地方も本腰を入れる必要があります。

 災害といいますと、天災だけではなく、人災も後を絶ちません。
 ブログで「少年犯罪の芽を摘む御近所さん」という日本経営士協会専務理事の山本先生の記事をご紹介しました。
 たくさんの方がお読み下さり、昨日発信しました私のブログのトップPVでした。
 人の目が、犯罪を防ぐ効果が非常に高いことが解ります。

 かつては、町内にご隠居さんがおられ、何か困りごとがありますとご隠居さんに相談したものです。
 昨今は、プライバシーの問題とかで、そのようなことができづらくなってきました。
 ご隠居さんとともに、近所にはカミナリ親爺もつきものでした。
 子供達が悪いことをすれば、自分の子供でなくても叱ってくれました。
 今は、どうでしょう。
 そのようなことをすれば、親が怒鳴り込んできます。
 学校で、先生が児童を叱ったりすると、PTAの大問題となってしまいます。

 かつてのよき時代を懐かしむだけではなく、日本の良いところを見直して、良いところは復活し、踏襲して行きたいものです。
■【小説】 竹根好助の経営コンサルタント起業
 私は、経営コンサルタント業で生涯現役を貫こうと思って、半世紀ほどになります。しかし、近年は心身ともに思う様にならなくなり、創業以来、右腕として私を支えてくれた竹根好助(たけねよしすけ)に、後継者として会社を任せて数年になります。
 竹根は、業務報告に毎日のように私を訪れてくれます。二人とも下戸ですので、酒を酌み交わしながらではありませんが、昔話に時間を忘れて陥ってしまいます。それを私の友人が、書き下ろしで小説風に文章にしてくれています。
 原稿ができた分を、原則として、毎週金曜日に皆様にお届けします。
【これまでのあらすじ】
 竹根好助は、私の会社の後継者で、ベテランの経営コンサルタントでもあります。
 その竹根が経営コンサルタントに転身する前、どのような状況で、どの様な心情で、なぜ経営コンサルタントとして再スタートを切ったのかというお話です。
 1ドルが360円の時代、すなわち1970年のことでした。入社して、まだ1年半にも満たないときに、福田商事が、アメリカ駐在事務所を開設するという重大発表がありました。
 角菊貿易事業部長の推薦する佐藤ではなく、初代駐在所長に竹根が選ばれました。それを面白く思わない人もいる中で、竹根はニューヨークに赴任します。慣れない市場、おぼつかないビジネス経験の竹根は、日常業務に加え、商社マンの業務の一つであるアテンドというなれない業務もあります。苦闘の連続の竹根には、次々と難問が押し寄せてくるのです。
【過去のタイトル】
 1.人選
 2. 思いは叶うか
 3.アメリカ初体験
 4.迷いの始まり
 5.中小企業を育てる
【バックナンバー】
  毎週金曜日正午頃発信
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/c39d85bcbaef8d346f607cef1ecfe950
■【老いぼれコンサルタントのブログ】
 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。
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