【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 4月24日 「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 4-31 【経営支援】 経費を抑えて効果を高める社員研修のカリキュラムづくり  

 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

 

 「人材を育てる時代は終わった」という人がいます。

 人材は、出来上がった人を採用すれば、教育費用を削減できるというのです。

 世の中の風潮に乗っていてよろしいのでしょうか。

 

 コンサルタントを目指す人達の集まりがあり、出先ですが、オンラインで参加しました。このようなときには、オンラインを使えるのは便利ですね。

 【あたりまえ経営のすすめ】について、お話をする機会を得ることができました。

 下記のようなテーマでお話しました。

 

■第4部 【あたりまえ経営のすすめ 経営支援編】 3 社員研修で人財を効果的に育てる

 半世紀にわたる経営コンサルタント経験から、いろいろな事を体験し、コンサルティング現場で活かしてきました。
 士業・コンサルタントは、経営者・管理職に対して、いろいろな局面からの支援をしていくべきです。そのためには、経営者・管理職の立場も理解をしていなければなりません。
 経営者・管理職向けの情報に対して、「俺は、コンサルタントだ。経営者・管理職向けの情報など必要がない」という姿勢でよいのでしょうか。「裏を返せばコンサルティングに通じる」という発想を士業・コンサルタントがしますと、視野が広がると考えています。
 士業・コンサルタントも経営者・管理職も、フレキシビリティを持った発想が必要なのですね。
 このような視点で、第4部をお届けします。

 1章は、「コンサルタントとは何をしてくれる職業なのか」という視点で、士業・コンサルタントの本質を経営者・管理職に知っていただきたいと思うコンテンツでした。

 第2章は「信頼できる経営コンサルタントの見分け方」というテーマでお話してきました。

 残念ながら、世の中には、悪徳コンサルタントといわれる人もいます。

 また、この人を信頼してよいのだろうかどうかの判定も難しいことです。

 そのような経営者・管理職の皆様に、少しでも参考となればと考えてお届けします。

 コンサルタント・士業の先生方は、それを裏返して、自分は経営関連の専門家として如何にあるべきかを考えていただきたいと思います。

 すなわち、それを理解でき、行動に移せる士業・コンサルタントがホンモノのプロといえるのではないでしょうか。

 第3章では「社員研修で人財を効果的に育てる」というテーマでお話します。

 社員研修は、景気が悪くなると実施しなくなる企業がいます。一方で、社員研修には麻薬性があり、やり始めると、それを継続しないと心配で仕方がない企業もあります。

 社員研修は、適切な方法で実施すれば、少ない資金投入でも実施できます。

 「社内で意図を育てる時代は終わった」という人を時々見かけますが、それを鵜呑みにしていて良いのでしょうか。

 

■ 第4部3章 31 【経営支援】 経費を抑えて効果を高める社員研修のカリキュラムづくり

 研修には、OJTとOffJTの方法があることはよく知られています。

 OffJTとは、Off the Job Trainingの略で、社員研修というとこちらをイメージする人が多いでしょう。業務に直接携わらない時間帯に、研修講師から、研修室で座講を受けたり、ロールプレイングなどの演習を行ったりする方法です。情報の収集、知識の習得や基本動作を学ぶには、最適な方法といえます。
 それに対して、OJTはOn the Job Trainingの略で、業務を通じた教育です。
 ところが、研修コンセプトや体系がきちんとできていませんと、年度経営方針やOJTとOffJTがバラバラで、投資対効果が上がらないという問題を抱えている企業が多く、「社員研修は金食い虫」と決めつけられることすらあります。

 社員研修は、全社員に公平に機会が与えられ、全体的に、かつ効果を上げるために重点的にという問題を抱えています。それととともに、継続的に実施したい、しかし費用や時間をかけたくないという矛盾など多くの問題をはらんでいます。
 受講により、モチベーションが高まり「研修で修得したことを活用し、さあこれからがんばろう」と意気揚々と職場に戻ってきても、周囲にいる人たちは相変わらず以前と同じような低い意識で仕事をしています。受講した人が、それを見ていますと幻滅し、受講で高まったモチベーションは急速に低下してしまい、以前と同じ状態に戻ってしまうのです。
 かといってそこで教育を中断してしまいますと、それまでの投資が水泡に帰してしまいます。
 そこで、企業は「研修部門」や「研修担当者」を設けて社員研修を必死に継続し、モチベーション維持を図ろうとします。その結果、社員研修に力を入れている企業の多くは、「研修麻薬症候群」に罹ってしまいます。
 研修をやらないと社員のレベルを維持できないような錯覚に陥ってしまっているのです。研修麻薬症候群に罹りますと、研修予算を潤沢に使うようになります。そして「わが社は社員研修に熱心な会社である」と自己満足に陥り、ますます研修麻薬症候群から抜けられなくなります。
 研修麻薬症候群に罹らないためには、「社員研修コンセプト・研修体系」作りに続いて、研修をやらなくても日常の管理を通じてできる仕組み作りが必要です。
 この仕組みを「管理設備」と筆者は呼び、この設備ができれば、管理職は部下が仕事をしやすい条件を整え、部下が自己管理を通して、日々の仕事を自信を持ってこなすことができるようになります。すなわち、OJTを通じて社員を教育していくことができるようになります。その結果、OffJTを減らすことも可能となります。
 企業の研修担当者の中には、「OJTの進め方を研修の場で学んでも少しも効果が上がらない」とおっしゃる人がいます。それは、OJTを知識として学ばせようとするからです。OJTは、管理設備を使うことにより「管理職の管理」や「自己管理」を心と体で覚えさせることにより、研修だけでは一過性で終わりかねない効果を持続させることができるのです。

 この管理設備をきちんと使える企業体にするには、それを使うおおもとである管理職の意識が変わらなければなりません。
 そのために、管理職研修をまず見直す必要があります。管理職の「管理とは何か」から始めます。
 「管理」という言葉は冷たいイメージがつきものですし、企業経営において、難しい管理論よりは実務的な「管理」の理解が重要です。管理職における管理というのは、部下が仕事をしやすくなるように条件を整えたり、他部門と仕事をスムーズに運べるような環境を整えたりすることです。
 すなわち「管理とは、仕事をしやすい環境・条件作り」ということで、管理とは温かいものなのです。ちなみに、社員における自己管理は、「自分自身の仕事をしやすいように条件を整える」ことです。
 このように管理職研修は「温かい管理」とは何かをきちんと心と体で理解させることが、管理職研修のカリキュラム研修には重要なのです。

 

 近年、社員研修などやっている暇はない、その必要のない人を雇用すれば良い、という考え方の経営者も増えてきています。

 中途採用者が増える場合に、その対応策を考慮しなければならない時代ですね。


■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
  この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
    https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930

  ■【今日は何の日】 4月25日 ■ 孔子祭 ■ 壇ノ浦の戦いの日 ■ 【今日の写真】 春の京都 仁和寺  一年365日、毎日が何かの日

 

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 

■ やさしい植物学 424


 4月24日は「植物学の日」です。
 日本の「植物学の父」といえば牧野富太郎博士です。
 子供の頃、伝記を読み、草花に興味を持った時期があります。
 歳を重ねるうちに樹木に興味を持つようになってきました。
 私の知人が樹木医をしています。

 公園などを散歩していますといろいろな樹があります。
 でも、名前札がついてある樹もありますが、何という樹かわからないことが多いのです。
 草花の名前がわからないことはさらに多いです。
 せっかく丹精込めてお作りでしょうから、いろいろな人に見ていただくためにも、名前札を付けて欲しいですね。

 ちなみに易しい植物学に関する名著をご紹介しておきます。
  植物学のおもしろさ
   著者:本田正次(朝日新聞社)
 植物の名前は学術名に和名が付けられことから始まり、その付け方など、私たち素人でも興味を引くような内容です。
 タンポポの名は「病気を治す」ということから命名されたなど余録も含まれています。
 このブログを書きながら、再読してみたくなりました。

■【一口情報】 台風
 この時期、台風一号が発生することが多いのです。
 台風は「颱風(ぐふう)」とも書くそうです。南シナ海や太平洋西部で発生した、風速34ノット(17.2m/秒)以上のものをいいます。ただし、世界気象機関(World Meteorological Organization、WMO)では、64ノット以上をtyhoonと定義付けしています。
 台風の語源は、ギリシャ神話にあります。神話の中に登場する巨大な怪物「テュポン 」に由来し、英語の「typhoon」になったようです。

 

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

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