■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する09 気乗りしない誘いを上手に断る
 
 日本経営士協会は、ご存知の方も多いと思いますが、戦後復興期に当時の通産省や産業界の勧奨を受け、日本公認会計士協会と母体を同じくする、日本で最初にできた経営コンサルタント団体です。
 
 会員は、それぞれ異なった専門分野を持っていますので、経営士同士が競合するというよりは、専門外の分野で補完し合っています。これを「共業・共用・共育」といっています。
 
 コンサルティングという実務を通じて、いろいろな体験をしています。その体験を通して、みなさまに情報をお届けしています。
 
■■【心で経営】 心づかいが人間関係を改善する
 

 人は誰しも、諍いや争いなどのトラブルを嫌うのではないでしょうか。

 そのトラブルの多くは、ちょっとした言動が原因であったり、それが契機となって人間関係がこじれたりしているようです。

 かねてより、【心 de 経営】ということを基本に、永年コンサルティングをして参りました。「de」は、フランス語の前置詞で、英語にしますと「of」に近い意味合いであり用法であると認識しています。

「de」を、英語の「of」の意味で用いますと「心 of 経営」、すなわち「経営”の”心」となります。「de」を、そのまま、日本語の「で」に置き換えますと「心で経営」となります。

 ここでは、後者の「心で経営」に重点をおいて、経営に限らず、人間関係における「心づかいのあり方」を、平素の体験から感じるがままにを徒然に記述してまいります。それにしても、他人に優しくするには、自分に厳しくなければならないことを痛感しています。

 期せずして日本経営士協会理事長の藤原久子先生も、心を大切にすることを常々口にされています。理事長とお話している中で出てきたことを中心にまとめています。ある意味では、藤原理事長との合作といえるブログです。

 物事や人の心には多面性があります。お届けするブログが正論であるか否かは、皆様のご判断にお任せしますが、参考にして下さいますと幸いです。

 
 
■09 気乗りしない誘いを上手に断る
 
 多くの人が、「他の人から悪く思われたくない」「他の人と、うまくつきあいたい」という思いを持っていると思います。

 お恥ずかしながら、私も「ノー」といえない人間の一人でした。

「ノー」と言ったことにより、人間関係がこじれることことが多く、その面での失敗も何度も犯してきました。

 断りについては、全く自信のない私です。

 

 ある「気遣い」に関する本によりますと、気が進まない誘いを断るには、「ノー」と即答しないで、かつ相手が、拒絶感を持たないようにすることが肝要と書かれていました。

 また、たとえ断るにしても、「誘ってくれてありがとう」という言葉を、まず発するべきであるとも書かれています。

 その対応策事例のひとつとして、誘いに対する感謝の言葉を発しながら、スケジュール帳を拡げて、スケジュール確認をする動作をするのだそうです。そして、「ごめんなさい。その日は、別のスケジュールが入ってしまっていますので・・・」と、やんわりと断るのが良いらしいです。

 私は、早速、その手を使ってみたのですが、それにより先方の誘いに対する拒否の意向を示したのです。

 多くの人が、それにより、こちらの意図を察してくれるのですが、ある人は、「それでは、○○日はどうですか」と切り返してきました。

 実は、その日は、スケジュール変更ができない、以前からのアポイントが入っていましたので、その旨を伝えますと、「いつなら大ジョブですか?」と言われてしまい、結局、不本意ながら、行かざるを得なくなってしまいました。<笑い>

 

 そのことがあってから、戦術を変更しました。

「誘ってくれてありがとう。私も、へたの横好きで、その方面にもかつては足を運んだこともあります。でも、終活期に入り、少しずつ、趣味範囲を狭めてきていますので、せっかくのお誘いですが、遠慮させてください」とはっきりと言うようにしています。

 相手も、こちらの終活という立場を理解してくれ、それ以上深入りをしてこなくなりました。

 

  (ドアノブ)

 


【経営コンサルタントの育成と資格付与】
 
 
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