【季節 一口情報】 15 お盆 夏季に行われる祖先の霊を祀る一連の行事

 

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「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。

■15 お盆 夏季に行われる祖先の霊を祀る一連の行事   (年により異なる)

 お盆(おぼん)とは、日本で夏季に行われる祖先の霊を祀る一連の行事で二十四節気や雑節ではありません。日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事です。

 おぼんの慣習は地方により異なります。

 7月13日の盆の煎りから、7月16日の送り火までと新暦で行うところもあれば、旧暦に行うところもあります。

 企業の中には、社員が一斉に休暇を取れるようにと、一月遅れで休みにし、それをお盆の行事としている家庭も多くなっています。

■ お盆の入り

 今日は「盆の入り」、お盆が始まります。地方により風習は異なるのかも知れませんが、私のところでは、夕方におがらを炊いて祖先の精霊を迎えます。キュウリやなすで馬などの動物を作って供えます。

 おがらを焚く迎え火は、先祖の霊(精霊)を迎えるもので、「精霊会(しょうりょうえ)」といいます。玄関先や庭で焚く地方もあれば墓地や川端、海辺で焚く地方もあります。

■ お中日、盂蘭盆会

 7月15日は、「お中日」、「盂蘭盆会(うらぼんえ)です。

 「中元」というのは、正月15日を「上元」、7月15日を「中元」、10月15日を「下元」という道教の「三元」からきています。お盆と直接関連はないのですが、「盂蘭盆会」と日が重なります。

 因みに、お盆をすぎると中元の贈答はしません。先方に失礼のないようにしましょう。

 中元に関する例文は「中元 礼状 文例」をキーワードとすると適切なサイトが見つかるようです。


■ 盆送り火

 7月13日に盆入りで、迎え火を焚いてご先祖様の霊をお迎えしましたが、7月16日は、そのご先祖様をお送りするために送り火が焚かれます。

 京都の大文字焼きは送り火のひとつとしての行事です。

 迎え火は、ご先祖の霊が、キチンと自分達のところに帰って来て下さるように、その目印として焚きます。

 送り火は、ご先祖様が帰ってきて下さったことへの感謝の気持ちを持ち、見送るということを表しています。

 送り火は、夕方に同じ場所で、焙烙にオガラを折って積み重ねて燃やします。

 お墓で迎えたり送ったりするのが正式といわれています。

 お迎えの時には提灯に明かりを灯して、霊を家まで導いて帰ります。

 近年は、マンションなどでは火をたけませんので、盆提灯を迎え火や送り火の代わりと見なせるそうです。

 明治期の太陽暦(新暦)の採用後、新暦7月15日に合わせると農繁期と重なって支障が出る地域が多かったため、新暦8月15日をお盆(月遅れ盆)とする地域が多くなりました。


■ 盂蘭盆会(うらぼんえ)

 太陰暦7月15日を中心に7月13日から16日の4日間に行われる仏教行事のことで盂蘭盆(うらぼん)、お盆ともいいます。

 父母や祖霊を供養したり、亡き人を偲び仏法に遇う縁とする行事です。

 『盂蘭盆経』(西晋、竺法護訳。今日では偽経とされる)、『報恩奉盆経』(東晋、失訳)などに説かれる目連尊者の餓鬼道に堕ちた亡母への供養の伝説に由来するといわれています。

 もともとは仏教行事ですが、唐代の道教の隆盛期に三元の一つの中元節の流行とともに儀礼の融合が進みました。

 

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