■ 新元号「令和」決定に思う
平成最後の年、平成31年が4月30日に終了。これに先立ち、2019年4月1日に、新元号が「令和」として、発表になりました。
「令」は、「よい」とか「りっぱな」という意味で、たとえば「令嬢」などと熟語に用いられます。
「和」は、「やわらぐ」「なごむ」「なごやか」という意味であることは知られています。
元号の出典が、これまでは、すべて中国の古典に由来していますが、今回は、万葉集の32番目の和歌から引用されました。
実は、私事ですが、家族との会話の中で、元号が話題になった折に、「なぜ、中国の古典なのか。日本にも素晴らしい文化があるのだから、日本の古典から選ばれるべき」を息巻いていました。
それだけに万葉集からの出典と聞いたときには、「令和」を自分が言い当てたような気分にさえなりました。
人間というのは、自分に都合の良い解釈をしがちなのですね。