■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】2月1週1 新クライアント初仕事 0201
【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。
経営コンサルタント起業日記を読むポイント
日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンです。産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントという職業に関心を持ちました。
最近、部長とぶつかることが多い竹根である。商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのでしょうか、それとも、別な道があるのでしょうか。
迷った挙げ句、部長に退職願を提出した。心機一転してコンサルティング・ファーム竹之下経営に入社したが、戸惑うばかりである。こんなことも体験・・・
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注】 日記から週記へ
2013年11月24日から、日記ではなく「週記」になりました。週のうちに数回新規記事をアップロードします。また、逐次部分改訂をしますので、引き続き毎日ご覧下さると幸いです。
【注】
ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。
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2015年2月1週1 新クライアント初仕事 0201
■ 早朝散歩 150211
私の大学時代からの親友である秋元から久しぶりにメールが来た。
私と同じ大学だが彼は教育学部で数学を専攻した。期せずして同じ商社に入社した。竹根が在籍時代は、時々あっては連れだったりして昼食をしたり、下戸の私を誘っては、自分の行きつけの飲み屋へ行ったり、他に回ったりした。
在籍時代に、二人で経営士補資格取得をすることができた。私は、その後竹之下経営へ転職して、経営コンサルタントの道を歩み始めた。秋元は、依然として商社マンを続けているし、私も彼には「すぐに経営コンサルタントになろうとするな」とアドバイスをしている。
その背景には、経営コンサルタント資格を取ったからといって、すぐにクライアントを取れるわけではない。私の経験を参考にしながら、彼には自分のキャリアプラニングを考えてほしいと思っている。
メールで、今夜あいたいと、急な話だが、スケジュール的に突然の急用が入らない限り問題ないので、会うことになった。商社マンとしての愚痴を聞かされる前に、雑談の中で、健康の話、早朝散歩やそこで会うワンちゃんの話をした。
わざわざビーフジャーキーを買ってまで、そのワンちゃんに義理立てする私のことを、秋元は笑った。私も、そう言われてみれば、そうだと言って、二人で大笑いした。
■ セント光学初仕事 150212
第二号のクライアントとなったセント光学へ、初出社である。「さあ、やるぞ!」という気持ちで胸を張って歩いているというより、何となく緊張感を持って、足が重くなる気持ちが交錯している。
中小企業のメーカーであるので、始業時間は八時三〇分である。八時前についてしまったが、もう事務室には女帝と年配女性の二人がもう来ていた。「女帝に注意」というアドバイスを以前に受けているので、彼女の所にまず挨拶行った。彼女は、女帝でありながら、えばり腐っているわけではないように感じた。
朝礼で、社長が社員に紹介をしてくれた。挨拶として、「私は、経営については勉強していますが、”わが社”のことについては、皆さんの方が先輩です」と言った。それまで、「社長の手先が来た」と言わんばかりの敵意のような物を醸し出す社員もいたが、この言葉で、それが何となく緩んだように感じ取れた。
朝礼後、社長室で、感想を求められました。「まずは、私が皆さんにスムーズに受け入れられるかどうかがポイントだと思います」と回答した。先輩から、「ファーストインプレッションは重要だ」と聞いていたこともあり、私自身もそのように思っていたので、素直にその言葉が出た。
まだ、顧問料が決まっていなかった。社長から「いくら欲しいの?」と訊かれた。「まだ、新米コンサルタントなので、いくらでも結構です」と言いそうになったが、足下を見られないようにしたいという気持ちになった。
第一号クライアントの匠製本機械では、月額二〇万円であるので、同額を求めると、直ぐに同意してくれた。お金のことを言うのは、何となく抵抗感があったが、結果を出せれば、クライアント側は理解してくれると確信している。
大金をいただくのであるから、誠意と熱意は絶対に忘れまいと誓った。
■ 早朝散歩 150151
■ セント光学成功の理由 150152
■ チュータリングサービスのタスクと予習 150153
■ 匠製本機械 150154
先週来、社長にいろいろと提案してきた。社長は、一つ一つキチンと検討してくれている。その反応に、手応えを感じるとともに、経営コンサルタントとして仕事をしているなーと実感する。
USGM社の件は、先方からの反応を待つだけでは能がないので、顧客からの手応えはどうであったのか問い合わせたり、日本の他のメーカーの動向を知らせたりした。先方から、顧客の反応は概して良いが、価格的にライバルより10%位高いという返事である。その点でも、社長は検討するために、先頭に立って開発部長をすでに何度も協議をしてくれている。
3Dプリンターの開発製造に関する提案書は、技術者らしく、自社の技術レベルから自社独自の開発は難しそうであるという見解である。一方、3Dプリンター開発の助成金申請については、銀行と相談しながら書類作成などを進めている。
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上記より詳細な、これまでの内容をダイジェストで見ることができます。
お勧め書籍 「クリティカル・シンキングのポイントが解る本」今井信行著 秀和システム
「小説 新米経営コンサルタント竹根の起業日記」にも、しばしば登場する「クリティカル・シンキング」であるが、経営コンサルタントのみならず、ビジネスパーソン、学生、家庭の主婦など誰にも通じて必要なスキルを図解を中心にやさしく解説している。
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注】 切り替えタイミングによって、前号掲載がないことがあります。
■【主な登場人物・会社団体】
◇ 愛コンサルタント
日本経営士協会理事長である愛氏が経営する会社。愛氏は経営コンサルタント歴四十年の大ベテラン
◇ 日本経営士協会 経営コンサルタント業界で最初にできた資格付与・育成の団体。首都圏で「知修塾」という若手コンサルタント育成講座を毎月開催している。
◇ 笹本 日本経営士協会知修塾コーディネーター
◇ 秋元 商社マン、竹根の大学時代からの親友。教育学部で数学を専攻