■■【税金Q&A】 税務申告書の提出期限に対する裏ワ

 税理士・経営士 谷澤 佳彦 氏

 日本経営士協会 理事・首都圏支部長


 谷澤佳彦先生は谷澤佳彦税理士事務所の所長で、税理士業を中心にご活躍中です。

 また、最近は「日本経営士協会 首都圏支部長」として活躍なさっております。このシリーズでは税金について税理士として、ご活躍の谷澤佳彦先生、質問は経営士俵一史先生が致します。

 ※筆者詳細情報→ http://www.jmca.or.jp/meibo/pd/1065.htm?mag2



◆  税務申告書の提出期限に対する裏ワ  ◆


Q:今年も所得税確定申告提出期限が近付いてきました。今年は3月15日が土曜なので、提出期限は翌執務日の17日ということでよろしいのでしょうか?
A:17日でOKです。


Q:でもネットですと今の確定申告時期は24時間受付ですから、15日に提出できないことはないのですが、17日ですか?
A:現行では、e-taxを利用しても提出期限は17日です。


Q:そうすると提出期限は、e-taxであれば17日の23時59分、紙であれば税務署窓口が閉まるまででしょうか?
A:紙による提出ですが、税務署は納税者が申告書作成会場にいる間、夜遅くまで受け付けてくれるのが実態です。


Q:でも17日に間に合わなければ、罰金が課されるのですよね?
A:還付であれば罰金たる無申告加算税はありません。ただ、青色申告をしている事業所得者等に対して、正規の簿記による貸借対照表作成の場合、利益から65万円を引いてもらえる恩典が適用されなくなります。どの青色申告者にも適用される利益から10万円を差し引く恩典は受けられます。


Q:急用があって、あるいは交通渋滞により間に合わなかった場合の救済措置はありませんか?
A:ありません。ただ1つ、裏ワザがあります。


Q:何でしょうか?
A:夜間ポストです。税務署の前に設置している夜間ポストに投函するのです。


Q:すると間に合うのですか?
A:夜間ポストは毎朝、総務が開函します。投函された時間が不明なので、朝に書類を見つけても前日に投函した取り扱いを行います。


Q:すると事実上、3月18日の早朝まで提出期限が延びるのと同じですね。
A:そうです。ただ、このようなギリギリを超えた提出はおすすめ致しません。余裕をもって早めに提出することをおすすめします。


Q:私も早く提出するよう心がけます。ありがとうございました。

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