■■【経営コンサルタント竹根の起業日記】 8月第5週 総集編 


 
 【小説・経営コンサルタント竹根の起業日記】は、10年のサラリーマン生活をしてきた竹根好助35歳の経営コンサルタントとしての独立起業日記です。
 これから経営コンサルタントとして独立起業しようと考えている人の参考となることを願い、経営コンサルタントとしての実践を経験的に語るつもりです。

【 注 】
 ここに記載されていることは実在の企業とは何ら関係ありません。


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 経営コンサルタント起業日記を読むポイント

 日記の主であります私(竹根)は、35歳の商社マンです。産業機械部第一課課長、2013年4月1日に経営コンサルタントとしての独立起業を考えています。はたして、最近、部長とぶつかることが多い課長の竹根である。商社の限界を感じたり、経営コンサルティング業による社会貢献のすばらしさがわかってきたり、ついにはヘッドハンターからコンタクトがあったりと揺れ動く竹根。サラリーマンを辞めるのでしょうか、それとも、別な道があるのでしょうか。
 毎日20時30分頃発信しています。ただし、一部は翌朝の発行となることもあります。


 8月第5週 総集編

八月二五日 夏休み最後の日曜日

 午前中は、妻の買い物の手伝い、夏休み最後の日ということで、子供にねだられてファミレスで昼食を取った。

 昨日は、土曜日と良いながら、日本経営士協会のオリエンテーションに出席して、子供達の相手をしてやれなかった。

 上野科学博物館で、ダイオーイカ展をやっているので、連れて行った。夏休み最後の日曜日とあって人出も多く、七〇分待ちでようやく入場できた。娘は充分楽しめなかったようであるが、四歳の息子は、巨大なイカが動き出すのではないかと心配顔であった。

 夕食後、妻に商社の限界の話をした。できるだけ愚痴っぽくならないように話した。彼女は、特に何の意見を言うこともなく、私の話に二時間近くも付き合ってくれた。

八月二六日 ヘッドハンティング

 十七時を少々回った時に、知らない人からスマホに電話が入った。出ようか出まいか一瞬躊躇したが、思い切って応答した。

 ある人の紹介で電話しているが、今日でも、明日でも良いが、都合がつかないかという電話である。

 ある人が誰なのかは話してくれなかったが、なんとなく逢ってみたいという気になり、これからで良ければと言って逢うことになった。東京駅の駅ナカにある和風レストランで落ち合うことになった。

 ヘッドハンティングの会社で、あるコンサルティング・ファームの副社長が私に是非会いたいというのである。日本で最初にできた民間のコンサルティング・ファームの副社長である。

 コンサルティング・ファームの現状を知りたいという気持ちが勝ち、ヘッドハンティングには興味がないが、コンサルティングには興味があると、答えた。でも、ヘッドハンティング会社からコンタクトがあったことは、何となくこそば痒くもあり、嬉しくもありと複雑な思いである。

八月二七日 常務の呼び出し

 通勤電車の中で、メールをチェックした。昨日逢ったヘッドハンティング会社の人からメールが入り、明日の十九時に、神田にある会社に来るようにという指示であった。

 午前中、常務に呼ばれた。月末近くで、事務作業が滞り気味だが、サラリーマンとしては、担当役員の声がかりを断ることはできない。
 まさか、先日の話の続きではないだろうにと訝りながら常務室に入った。部長がすでにソファーに座っていた。先日の処分のことで、常務から直接訓戒を受けるものと、躰を小さくした。

 お盆休みの私の売上管理の分析が面白いので、その分析をさらに進めてくれないかというのである。部長から訓戒処分を受けているが、それでも良いのかと質問すると、部長の了解は取ってあるというのである。

 我が意を得たりと思い、同じ課の平葉女史の応援を得ることも了解を得た。早速、彼女に支援を依頼すると、「やりましたね」とハイタッチをして、「先日の処分は何だったのでしょうか」と憂さを吹き飛ばした。

 今日から、作業に取りかかった。平葉女史には、平常業務に支障のないように応援を頼んだ。私は、勤務時間外でこの業務を進めようと決めた。結局、最終電車に間に合わないので、新宿の妻の実家に泊まることになった。

八月二八日 コンサルティング・ファームからの電話

 妻の実家からの通勤は、通常の半分以下の時間で済む。

 昼休み、サンドイッチをかじりながら、常務から許可を得た売上管理システムの分析作業を進めていた。その様な折に、竹之下経営の副社長という人から電話があった。私の先輩の紹介とかで、私に逢いたいいう。目的はよく解らないが、竹之下経営と言えば、日本で一二の民間コンサルティング・ファームである。

 できれば早期に逢いたいというが、こちらは販売管理システムの仕事がある。まだ一週間はかかりそうである。スケジュール調整をして、後日連絡するということで電話を切った。

 コンサルティング・ファームの副社長からの電話。なんとなく、狐につままれたような気がした。

 終業後も、販売管理システムの分析を進めた。平葉女史の手際の良い処理で、予定より分析は進んでいる。

 今夜も妻の実家に泊まることになった。

八月二九日 経営コンサルタントの本棚

 ここのところ、経営士ブログをしばらく見ていなかったが、妻の実家に寝泊まりしているので通勤時間が短く、何となく気分的なゆとりが持てた。久しぶりにブログを開いてみると「論理思考で会議・コミュニケーションがスムーズ」というタイトルのブログであった。

 論理思考という言葉は知っているが、実際に日本人に論理思考ができるのだろうか、という気持ちを持ちながら読み始めた。読んでいるうちに、先月の経営士ブログの「経営コンサルタントの本棚」コーナーでクリティカル・シンキングについての書籍紹介があった。

  http://ameblo.jp/keieishi17/entry-11566138904.html

 そのブログを検索して読んでいるうちに、日本経営士協会の入会資料にロジカル・シンキングに関する書籍があったことを思いだした。

 会議やコミュニケーションがスムーズに行くというキーワードが気に入り、週末にでもその書籍を開いてみようと思った。

 終業後、平葉女史からのメールを見つけた。販売管理システム分析の彼女が担当している部分の途中経過状態である。ファイルを開くと、彼女らしく作業がキチンとできていた。マトリックス分析の組み合わせについて、コメントを付けて、返信した。


八月三十日 販売管理システム分析

 昨夜も新宿にある妻の実家に宿泊、おかげで販売管理システムの仕事が順調にはかどっている。

 月末、恒例の月次占め業務に追われた。ここのところパソコン画面を睨んでの業務続きで、何となく気が乗らないまま、仕事をした。集中できないのは反省しはければいけないと、自分を叱咤激励するのだが、なかなか乗ってこない。

 そんな折に、平葉女史からのメールである。私のコメントにそって追加してくれただけではなく、それを時系列的に整理し、かつ別な組み合わせをして、新しいマトリックスを作成してくれていた。

 彼女の担当部分はほぼ終わったので、それをグラフ化する作業を彼女にメールで依頼した。私の担当部分はまだ終わっていない。彼女の仕事結果を見ているうちに、元気を取り戻せたように思え、月末業務を手早く完成させた。


八月三一日 子供とプール

 久しぶりに自宅で寝たせいか、疲れもあってか、朝起きるのが少々つらかった。土曜日の朝の恒例の早朝散歩に出た。

 散歩から戻って、メールチェック、経営士ブログの閲覧などをしてから、朝食をとった。子供達と食事を供にするのは久しぶりである。私が久しぶりに自宅にいることなどから、今日は午後、豊島園プールに行くことになった。

 子供達の屈託のない笑い声を久しぶりに聞く気がする。

 帰宅後から、販売管理システムの分析業務にかかり、結局寝るのはゼロ時を廻ってしまった。妻が、心配そうな顔をしていた。

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