燃える集団を作る専門家 川添香です。
台湾での「白菜」について、「読みましたよー、私も白菜見ましたよ!」とお声がけを何人かからいただきました。
http://ameblo.jp/keieijiku/entry-12217381571.html
私は意外に大きい、と思ったのですが、「もっと大きいものかと思ったんですよ」と私とは反対の感想も聞きました。
そして、共通して爆笑するのが
「最初は白菜ってなんだよって思いませんでしたか?なんで国宝級なの?だって白菜でしょう?」
これからの季節、白菜は私たち日本人には欠かせない食べ物ですよね。白菜には庶民的なイメージがあります。
でもね、この白菜が作られた背景を知ると、なるほどと思えることがたくさんあります。
そして、背景を知った後は、「白菜」を見る目がまるで変ります。
・中国では玉が珍重されていること、白菜は玉で作られているがもともと質の高いものではないこと。
・それが、職人の技とイマジネーションで、欠点を最大級に生かした美術工芸品になっていること。
・誰がつくったのかわからないこと。
・清朝と今では展示の方法が変わってしまったこと。
・皇帝の妃の嫁入り道具の1つであると思われているが、はっきりとはしていないこと。
・白菜の「白」が純白を表すこと。
私はこれらを知って、白菜のイメージががらりと変わりました。
人と人との関係も似たようなことが起こりますね。
例えば対立関係にある人物(あるいは集団)について、背景を知っていくことで、相手への理解が進み、感情が和らぎます。
システム・コーチングでは、相手を理解するツールが多く用意されているのですが、
そもそもどうしてここで出会っているのかに立ち戻るツールはかなり効果を発揮します。
ホームページの事例でも紹介している保育園では、そもそもどうして保育士を目指したのか、
なぜこの保育園にいるのかを最初に話し合ったことでお互いの印象が変わり、ぐっと距離が近づきました。
それがなにに一番影響したかというと、このコーチングの目的であった現実の問題の保育の質を高める話し合いがしやすくなったことです。
これは、複雑系の問題をテーブルに上げる準備が整ったことでもあるんです。
目的を達成するチームを作りたかったら、まずは相手を理解することから。
遠回りのようですが、結果的には一番の近道です。
新しいチームのキックオフには、そもそもの話、ぜひ取り入れてみてください。
すでに対立関係にある関係には少し勇気を出して、相手のそもそもの志の話を聞いてみる、自分も語ってみることをしてください。
「縁」は異なもの味なもの。
人は意味なくして出会うことはないんじゃないか。
そして、出会う人は全部自分の鏡である。
そんな風に思えたら、対立関係にある相手とも新たな関係をつくることは可能になってきます。
これは、肉形石。どう見ても角煮ですよね(笑)
清朝の工芸職人の技術とイマジネーションの高さ、そしてお茶目な一面も感じられて好きな作品。
オマケです(笑)