【読書メーター】 2018年6月分
今年も半分終わりましたねえ。
関東甲信は6月29日に梅雨明けとかで、6月の梅雨明けは記憶にないな。
6月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:5,686
([ほ]4-2)活版印刷三日月堂: 海からの手紙 (ポプラ文庫)
の感想
三日月堂の第2弾。今回もいいですね。活版印刷の三日月堂や弓子さんはあくまでも黒子で、なにかしら悩みを抱えている人をそっとサポートする感じがいい。さて、そろそろ弓子さんを主人公にした話になっていくのかな。最後はあの機械が動き出したところで物語が終わりそうな気がする。しかし作者が小鷹信光さんの娘さんだとは驚いた。328ページ
読了日:06月02日 著者:ほしお さなえ
新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
の感想
シリアルキラーものが苦手だという事を再認識したが、タイトルはなかなか秀逸。エログロは我慢できても、犯人の感覚が気持ち悪い。雅子が夢見た幸福な家族という幻想は、彼が一線を越える前からすでに破たんしていたのかも。最後は少々驚いたけど、そこまで捻らなくてもいいんじゃないかと思わないでもない。362ページ
読了日:06月04日 著者:我孫子 武丸
クトゥルー短編集 銀の弾丸 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
の感想
全部既読かと思ったが、書下ろしも1編入っていてラッキー。どうみてもクトゥルフものでないのもあるが、書かれた本数が少ないから仕方ないよね。なんでもいいんです、読めるだけで満足なのです。古い2編はともかく、最近の作の面白さ充実ぶりときたら、たまりませんな。283ページ
読了日:06月06日 著者:山田正紀
時空のゆりかご (ハヤカワ文庫SF)
の感想
基幹のアイデアはなるほどね、という感じだが、いかんせん長すぎ。自分のミスによりユートピアからはじき出されてしまった主人公はなんとか元の世界へ戻ろうとするが・・・。良く分からないが、オリジナリティも少しはあるかな。455ページ
読了日:06月08日 著者:エラン・マスタイ
アメリカン・ウォー(上) (新潮文庫)
の感想
温暖化画進んで沿岸部が後退した近未来のアメリカ。化石燃料の扱いを巡って、第二次南北戦争が起こる。アメリカが舞台というよりは中東が舞台のような錯覚に陥る・・・。前半は南部の難民キャンプがメインだが、サラの怒りは今の中東の人々の怒りにも受取れてつらい。312ページ
読了日:06月10日 著者:オマル エル=アッカド
アメリカン・ウォー(下) (新潮文庫)
の感想
誰が自爆テロを実行したかは早い段階で予想がつくので驚きはないが、サラの怒りは正当なものだとしても、結局は「眼には眼を」の報復の連鎖が起きてしまうのがいたたまれない。319ページ
読了日:06月12日 著者:オマル エル=アッカド
ショートショートの宝箱: 短くて不思議な30の物語 (光文社文庫)
の感想
たまにはショートショートを読むのも、いいものではあります。半分はまあまあだったかな。お名前を存じ上げない作家の方が先入観がないだけ面白かったかも。できれば、思いつかないアイデアに七転八倒しながらなんとか話をひねり出しましたみたいな、何が書きたかったのか分からないガラクタ同然の粗いのも読みたかったが、ないものねだりというものでしょう(読めば読んだで文句がでますが)。265ページ
読了日:06月13日 著者:
死刑にいたる病 (ハヤカワ文庫JA)
の感想
今は大学生の筧井が小さいころに良き理解者だった榛村は連続殺人を犯し死刑囚となった。パン屋が連続殺人をすることもあるだろうが、なんとなく違和感が。そんな榛村から筧井に一通の手紙が。それは最後の一件だけは冤罪だからそれを証明して欲しいとのこと。関わってしまった筧井が次第に榛村に取り込まれて行く様子が不可解かつ気持ちが悪い。マインドコントロールも一人なら分からないでもないが、個人の資質だけで大勢を「洗脳」することはできるのかね。363ページ
読了日:06月15日 著者:櫛木理宇
奇奇奇譚編集部 ホラー作家はおばけが怖い (角川ホラー文庫)
の感想
そういえば、ホラー大賞と横溝正史賞がいっしょになるような事を聞いたような気がする。霊が見える(が臆病な)ホラー作家と、怪奇小説雑誌の編集者のお話。書けない作家が実はデビュー作では(売れなかったが)凄い作品を書いていたというくだりは他の本でも読んだような。売れなくてもいいものを残したいというのは作家の思いなのだろうか。お話は怖くないホラーといったところで、楽しく読めましたがラストは少々切ないような。233ページ
読了日:06月16日 著者:木犀 あこ
百万光年のちょっと先 (JUMP j BOOKS)
の感想
『ある日、爆弾がおちてきて』を読んだのはもう7年も前になるのか。旧式でガタがきてるメイドロボットが子供を寝かしつけるために毎夜語り聞かせるという趣向のショートショートが48編。設定はガチのSFだが、お話はどちらかというと寓話という感じで、それはそれでホッコリするけどもっとハードなのも読みたかったな。359ページ
読了日:06月18日 著者:古橋 秀之
日本SF傑作選1 筒井康隆 マグロマル/トラブル (ハヤカワ文庫JA)
の感想
全部既読なのでパラパラ読んで記憶を掘り起こそうかと思ったが、ついつい全部読んでしまった(ある作品の一部はさすがに読めなかった)。作者の全作品からすればほんの一部とは言え、こうして古い順に読んでゆくと実験作は除いて「凄み」が増してゆくのが良く分かる。リアルタイムとはいかなかったが、筒井康隆とほぼ同時代に生まれてほとんどの作品を読むことができた幸せを噛みしめながら。リストを作りたいが、いかんせん作品が多すぎる。778ページ
読了日:06月20日 著者:筒井 康隆
ワニの町へ来たスパイ (創元推理文庫)
の感想
ある任務でミスを犯し逆に命を狙われるハメになったCIA工作員のレディングは、上司の命令でアメリカの片田舎町で静かにほとぼりが覚めるのを待つ事になった。しかし、元来の性格が災いし保安官助手と対立、目立ちたくない思いとは裏腹に地元を仕切る老婦人連中に協力して古い事件の謎を追うことになる・・・。CIA工作員と田舎町という、水と油のような存在をうまく混ぜ合わせたユーモアミステリで、意外な拾い物かも。314ページ
読了日:06月22日 著者:ジャナ・デリオン
アリスマ王の愛した魔物 (ハヤカワ文庫JA)
の感想
全体にインパクトに欠けるので長くは記憶に残らないにしても、感触はとてもよかった。読者を置いてきぼりにしない書き方を心がけている(と思う)ので、多分再読時も面白く読めるだろうし、SFは(あるいは小川一水は)何を読んだらいいのか迷う人にはこれを薦めれば間違いないかな。341ページ
読了日:06月24日 著者:小川 一水
探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)
の感想
いろんなアイデアがあるものですね。莫大な遺産(しかし5兆円は多すぎる)を相続した女子高生を親族の刃から守るために、探偵は未遂のうちに犯罪の芽を摘む(しかも犯人へのお仕置き付き)。あまり続くといささか飽きてきたが、後半はどう展開するのかな。281ページ
読了日:06月26日 著者:井上 真偽
探偵が早すぎる (下) (講談社タイガ)
の感想
この作者は「悪魔の証明」にチャレンジしたり、今回もそれに近いようなことに挑戦しているが、ニッチを狙っている訳ではないにしても今後が楽しみなような心配なような。他の本も読んでみるべきかな。298ページ
読了日:06月28日 著者:井上 真偽
エイリアン:コヴェナント (角川文庫)
の感想
映画も見ていないのだが、なんとなく購入。ウィルスみたいなのがアレになるものなのかとか、ここはビジュアルだと映えるかなとか思いながら読んでましたが、『エイリアン』の前日譚ということならラストは当然そうなるよねえ。395ページ
読了日:06月30日 著者:アラン・ディーン・フォスター
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