SHURE社ヘッドホンSHR840に続いて、SHURE社イヤホン SE215を少し前に入手しました。毎日の通勤時に約3ヶ月ほど使ってみた個人的な感想です。

まず最初に、「音」に関する感想というのは本当に個人的な評価で、客観的な提示は難しいなと思います。形が無い故に、具体的な説明はものすごく難しいですね。
例えば、私が「高音が響く」と感じても、他の人は「高音より中音がよく響いている」と感じることもあります。データ上の周波数特性だけ見れば、高音域が数値上優れているとしても、実際に聴いてみたらそれほど優れていると「感じない」こともあります。

これはレビューとは関係ない個人的な意見ですが、「音」はとても不思議なものだと思います。
固体・気体・液体でもない、感覚。
音とは『振動によって聴覚に引き起こされた感覚の内容。(略) 音の性質は強さ・高低・音色の三要素で表すことができる』とあります。形にならない、目に見えない空気のようなもので、物質として空間に留めておけない。音源としては保存可能でも、そこに止めて見ることが出来ない。
本やCDは、積み重ねると場所を取りますが、音は積み重ねても物理的な場所を取りませんよね。

さて、イヤホンですが、スキャちゃんの聴き慣れた曲で、果たしてどれくらい今までのイヤホンと違うのか。何回も聴き込んでいるという理由で、以下の曲で視聴しました。
比較対象は、過去から今まで通勤時に使っていたソニーの1500円位のカナルタイプのイヤホンです。

「会わないつもりの、元気でね」
「Departure」
「瞬間センチメンタル」
「LOVE SURVIVE」

使用開始当初は、イコライザを全くいじらない素の状態だと、少しこもった感じがしました。
これは完全に個人の好みの問題ですが、iPhone内のイコライザを「Acoustic」にしてやると高音が響いて自分好みの音になりました。

しかし、あまりにもこもった感じが否めないので、色々と調べて、知り合いにも聞いたところ「エージング」をするといいらしい、とのこと。
これについては「プラシーボ」的な説もあり、真相は分からないのですが、ものは試しと。やって悪いことはないらしいので、やってみることにしました。結果は、自分としては少しだけ変わったかな?と思いました。当然スキャちゃんの同じ曲を聴いて自分なりに比較したのですが、こもった感じは若干減ったような気がしますw

でも、やっぱりどうも納得がいかない。
イヤピースのサイズを変えたり、更にエージングしたりしました。真夜中の放置プレーですねw
iPhoneにスキャちゃんの曲が100曲ほど入ってますので、イヤホンつけて充電しながら放置。
一回約6時間、それを3日ほどやりました。
それでも、やっぱりこもってる…。 うーん、ヘッドホン(SHR840)と全然違って、クリアじゃない。

もしかして耳栓部分?
最初に耳に入れる時にぎゅっと潰さないと、耳にちゃんとフィットしないんですね。
ここがポイントでした!
きちんと潰して、耳に入れて、外側を押さえて耳栓が耳の中でぶわぁ~と広がるのを待つこと約10秒。それから音楽を聴くと…。お~、左右とも全くこもらず。これだったのか!

音質について本音を言うと、もっとめちゃくちゃ劇的に違って「うぉ~、すっげぇ~!感動!」となるのを期待していました。が、実際にはそうはなりませんでしたねw
イヤホンが(実売価格)1万円というのは高価だと思ってましたので、それ位のお金を出せば無条件に音が変わるようなイメージを持ってましたが、そうでもありませんでした。
ただ、このイヤホンは遮音性が非常に良いので、外の音が遮断されて音楽がはっきりと聴こえるんですね。結果として、一般的なイヤホンよりもノイズが少なくなり音に集中出来て、良く聴こえるという訳です。

やっぱり自分の好きなアーティストの曲を良い音で聴けるというのは、幸せなことですねw
今回も良い音楽を聴けるモノに出会えて良かったです。


se215