事業承継を行うにあたっての現経営者に必要な心構えの二つ目として、「自分の価値観を後継者に押し付けてはならないこと」が挙げられます。
会社の舵取りをしなければならないという経営者としてのミッションは経営者が変わっても変化することはありませんが、人としての考え方や価値観は、それぞれ異なります。
そのような中で、後継者が信念と自信を持って経営の舵取りをすることが、事業承継後の経営の安定化につながる重要な要素となります。
しかし、事業承継を行う時に現経営者が後継者に対して価値観の押し付けを行ってしまうと、事業承継後に経営者(=後継者)が信念と自信を持つことができなくなります。
そのことが、従業員や取引先、金融機関等の目に、経営が不安定であるように映ってしまいます。
経営を行うにあたって何を大事にするべきだという経営哲学に関してはある程度の押し付けを行うことも必要ですが、人としての考え方や価値観は押し付けてはいけません。
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