大井競馬の傾向と対策 | 種牡馬記録帳

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大井競馬場の傾向や特徴を考察して、馬券攻略する事を目的としたページです。

大井競馬の傾向

単勝オッズ1倍台の1番人気馬が意外と来ない

大井競馬は日本一難しい競馬場と言われているだけあって、地方競馬の中ではもっとも1番人気の勝率が悪いんだよね。

面白い事に単勝オッズ1倍台の馬は、オッズのわりに意外と来ない。もちろん単勝オッズ2倍台・3倍台の1番人気と比べれば多く馬券に絡んではいるんだけど、中央競馬や他の地方競馬でこのオッズならもっと堅いよなというレースが多い。

大井競馬-1番人気-オッズ

単勝1.2倍の馬でも…

大井競馬-1倍台-負け

あっさりと負ける。しかも「ハナ差で惜しかった…」とかじゃなくがっつり3馬身差で負ける。まあ2着には来てるのでこれはマシな方で、馬群にズブズブ沈んでいく事も目立つ。

1番人気馬の全体的な勝率も地方競馬の中では川崎と並んでかなり悪い数値だけど、それでも中央競馬と比べてほぼ同じである事がわかります。競馬 単勝 人気別 勝率 連対率 複勝率 中央地方データ

JRAからの移籍馬は人気するけど意外と飛ぶ

JRAで成績が頭打ちになり、年齢的にももう上積みは見込めないなぁ…という馬が南関東に移籍して来る事は多いんだけど、移籍初戦はわりと人気を集めるけれど、実際走ってみると案外走らない事が多い。

大井競馬で中央競馬から移籍してきた馬がある程度人気を集める事が多いが、たいてい不発。

そもそも中央から移籍せざるを得なかった時点で「何か欠点がある」と考えるべき。

それに地方の調教師が初戦から仕上げて出走させるわけがない。中央のタイムとかから判断したり、芝の実績を加味しても考えるだけ時間のムダ。

馬名 結果
タイセイアピール 着外
ミエノドリーマー 着外
マイネルミシシッピ 着外
アミスターミノル 着外
ケイアイスープラ 着外
インジャスティス 着外
アスタリスク 着外
ゲンパチマサムネ 着外
オーフルテソーロ 着外
コティニャック 着外
ディアデルレイ 着外
リープスプラウト 着外
カワキタロック 着外
マッチレスヒーロー 着外
ショコラブラン 着外
アクティブミノル 着外
リアルフェイス 着外
トレジャード 着外
ロックオン 着外
ワールドレーヴ 着外
ナイトフォックス 着外
エッシャー 着外
アルタイル 着外
トーセンマタコイヤ 着外
ヒトノワドリーム 着外
ナニスンネン*1 1着
オリジネイター 1着
サルーバアスール 1着
ソルファ 1着
エムオーマンボ 1着
デイズ 2着
デブリン 2着
ジェイケイライアン 3着

*1:JRA→地方→JRA→南関東という順番で移籍してきて、すでに地方競馬では園田重賞3着など目に見える地方実績がある。JRA時代にはJRAの馬として大井のJRA交流レースに出走して4着があって、それから間もなくの移籍。AクラスのJRA交流で4着の馬が移籍したらC2クラスって…そりゃ勝つわ。

あとは名古屋・笠松・金沢などの東海や、園田、佐賀あたりから移籍してきた馬は、最初はファンが様子見で人気しない事もあり、稀に良い配当を演出する事もあります。

関連:データ的にマズイ馬でも相手弱かったら勝てるわな

逃げ馬は勝ち切れないと大敗するケースも多い

大井競馬場では地方競馬には珍しい「内回りコース」と「外回りコース」があり、レースの距離設定によって使い分けされています。

内回りは当然直線部分は短いです。外回りコースも内回りコースもどちらもコーナーのRや長さは同じなので、単純にバックストレッチとホームストレッチの長さの違いだけ。

内回りコースを使用するのは1000m・1500m・1600mで、他の外回りコースを使用する距離設定と比べて内枠がやや有利な傾向になりやすい印象がある。

名古屋競馬とか浦和競馬なんかは逃げ馬が逃げ切れなくても、結構3着以内には粘る事が多いけど、大井競馬は多頭数だし実力が拮抗してるから逃げ馬がダメだと差し馬が殺到して、逃げ馬は3着にも入れない事が頻繁にあるね。

大井競馬所属のジョッキーが強い

大井競馬所属のジョッキーがやはり好成績を残していますが、御神本・的場・真島などのトップジョッキーはそれだけ人気する機会も多く、儲けるには工夫が必要。

JRAには劣るものの地方競馬で最高水準の賞金レベルであり、重賞の数も質も地方競馬では群を抜いているため、各地から馬や騎手が集まります。

成績より体調が良い馬を狙うと穴がとれる

元々能力の拮抗したレースが多いので、近走の成績のわずかな優位差を重視するより、当日の調子の良さや展開が向くかどうかあたりを重視した方が、結果的に美味しい穴馬券にたどりつきやすい。

万馬券を当てるコツ

大井競馬で万馬券を当てるコツを教えます。三連単が万馬券になる確率にも書いているように、三連単では全体の7割以上が万馬券決着ですから、意外と簡単にとれますよ。

万馬券を当てたい人にとって最も邪魔な存在なのは「1番人気の馬」です。1番人気の馬が馬券圏内に突っ込んで来ると、配当は下がってしまうからね。でも大井競馬は地方競馬の中でもっとも1番人気が弱い。

なので万馬券は狙いやすい競馬場だと言えるね。

大井競馬の万馬券は配当域によって狙い方が違ってきます。

1万円〜

三連単で大体1万円台の万馬券を狙う場合には、超人気薄の馬を絡めなくても、結構1〜4番人気ぐらいの馬の順番を工夫するだけで獲れますね。

1万円台-三連単-万馬券

2番人気→4番人気→1番人気 14,140円

数的に発生数が多いのはやっぱりこのパターンですよね。

5万円前後

三連単で5万円前後の配当域だと、軸馬をちょっと人気薄にして、相手に人気馬を置くと獲りやすいですね。

5万円前後-三連単-万馬券

5番人気→4番人気→1番人気 47,800円

実は大井競馬はこのパターンでの万馬券発生率がそれほど高くないんですよね。

10万円〜

三連単で10万円以上の万馬券は、大体馬券に絡んだ馬が全てちょっと人気薄っていうパターンが多いかな。馬券対象3頭が全部人気薄で2桁人気馬とかも絡んでくると20万円以上の配当になるね。

10万円台

10万馬券

7番人気→5番人気→6番人気 115,910円

20万円以上

20万馬券

5番人気→9番人気→10番人気 219,100円

当然だけど、この10万円台以上の万馬券は、高配当が出やすい三連単と言えども発生率は高くない。けど、1発で普通の万馬券10回分の破壊力がある「必殺技」だと思えば、空振りの多さは仕方がないかもね。

1番人気の馬の平均的な勝率は35%程度、連対率は50%ほどです。複勝率は60~70%程度。

つまり、10レース買えば6~7レースで1番人気は3着以内に来てしまいます。そこから逆算すると、比較的上位人気馬同士の組み合わせでボックスをつくり、そこから配当が安い買い目だけを除外していくのも手です。

10万円台の万馬券ぐらいまではギリギリ「読み」によって当てにいける場合もあるけど、20万円以上の万馬券は大体ハイペースで人気先行馬が総崩れになる展開で、人気薄が突っ込んでくるような偶然性の高い万馬券が多くなる。

やっぱり地方競馬 三連単 予想法でも言われているように、比較的人気馬を軸にして、そこにちょっと人気薄を絡めるのが当てやすいだろうね。

例えば単勝1番人気と2番人気に人気が集中しているような場合、当然の事ながら馬連や馬単はその2頭の組み合わせがよく売れてオッズが低くなります。ただ、ご存知のようにレース前には2強2強と言われていたにも関わらず、その2頭の間に「なんか1頭割り込んじゃった」という決着はよくあります。

1番人気を切るべき?

1番人気の馬は配当が安いですが、もっとも勝つ可能性が高そうに見えるからこそ1番人気になる。でも1番人気の馬が1着になる確率は平均すると3割強と言ったところで、逆に言えば3回に2回は負けてるんだよね。

だから1着に1番人気が来ない方が多いんだよね。そもそも出遅れたり、不利を受けたりと言った「能力とはあまり関係がない敗因」はどんな強い馬でも弱い馬でも平等に可能性があるわけ。

だから一見死角がなさそうな1番人気の馬でも、「1番人気を切る理由」などいらないです。そもそも「こいつは飛ばないだろう」と言う馬が飛ぶからこそ高配当になるのであって、誰もが「こいつは飛びそうだぞ」と思ってしまうような人気馬を切ったところで配当的に旨味はありません。

※飛ぶ=馬券圏外になったり、負けたりする事

普通の競馬予想って思考のスタートが「どの馬が来るかな?」から始まると思うけど、10万円以上の万馬券を的中させるには「1番人気が絶対飛ぶとしたら、どんなストーリーが有り得そうか?」って考えると、上手くいくよ!

中穴を当てるコツ

大井競馬で中穴を当てるコツについて話します。

最初に結論から言うと「以前似た条件で好走した馬を探せ!」という事になります。

単勝・複勝・枠連しかなかった時代から、馬連・馬単・ワイド・3連複・3連単・WIN5と新馬券が導入されましたが、その殆どにおいて新馬券導入からしばらくは、本命サイドと大穴ばかりが売れて中穴馬券が的中率の割に美味しいという状態が起きていたようです。

上記のページに事例が紹介されていますので、興味があったら読んでみてください。

穴と高配当は似て非なるもの

「穴」「単なる高配当」は別物です。もう少し説明すると、例えば 1200mだと連対率が8割ぐらいの馬がいました、しかし、諸々の都合で1800mのレースを使う事が続き、 連敗してしまいました。

ここで多くの人は「この馬は調子が悪いのでは?」と考えたり、 「このクラスでは頭打ちかも知れない」と見限って段々人気を落としていくよね。

その馬が久々に1200m戦に出走しても、 誰も見向きもしない。 当然オッズは高配当になってる。でも、やっぱり走ってみると1200mが合うようで圧勝でした。 これが「穴」です。

※他にもいろいろなパターンがあります。

つまり、当該レースで好走する可能性が高いにも関わらず、低い評価を受けている馬を買うのが「穴狙い」 だけど、「わしは100倍以下の馬券は買わん!」というのは単なる高配当狙いだよね。

大穴馬となると、かなり条件が整わないと難しいけど、小穴や中穴ぐらいの馬は頻繁に見る。

オッズの断層を見る

中穴の読み方のテクニックに、オッズの断層を見るという方法がある。

オッズの断層って何?という人は競馬 オッズ分析 オッズの断層編を読むとわかりやすいよ!

たとえば以下のようなレース。

オッズの断層1

単勝オッズを見てみると、1番人気〜6番人気までは比較的オッズの数値が近いけど、7番人気〜10番人気の馬は、上位人気馬と比べると一気にオッズの数値が大きくなってるのがわかるよね?

この急激にオッズが乖離している境目を「オッズの断層」って言うんだけど、要は1番人気〜6番人気までの馬ってオッズの数値だけ見れば、能力差がさほど大きくなく、どれが勝っても不思議はなさそうって事。

仮定ではあるけれど、能力が大差無いならオッズがより高い馬を狙った方が得だよね。

となると、4番人気〜6番人気あたりで中穴候補の馬はいないか?という視点で馬柱を見て予想してみる。

すると、5番人気の5番フィデースが、この日と同じ1200mの重馬場で3着という成績だった事があるのに気付く。そして、その後このフィデースは連敗してしまい長期休養に入り、前走休み明けで大敗。

好走できそうな条件は揃っているし、休み明け2戦目は上積みと言って、休養で鈍っていた身体が本調子に近づく上昇期である場合も多いから、狙ってみる価値は十分あるよね。

結果は1着!

オッズの断層2

単勝で810円なら立派な中穴だよね!

やっぱり上位は1番人気〜6番人気までの馬で大体埋まってるよね。このオッズの断層は万能では無いし、数ある手段の内の1つに過ぎないけど、結構お手軽だから覚えていると何かと役に立つよ!

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