パンダが振り返る重賞レース -19ページ目

パンダが振り返る重賞レース

JRA(中央競馬)の重賞レースを回顧します。ぶっちゃけ未来につながる予想用備忘録です。

97年の皐月賞(GI)で注目されたのは、前々走、ラジオたんぱ杯(現在はラジオNIKKEI杯(GⅢ))、前走、共同通信杯(GⅢ)連勝のメジロブライトでした。それのライバル馬として、ランニングゲイルも注目されており、皐月賞はこの二頭の一騎打ちだと予想されたほどです。

ところが蓋を開けてみると、メジロブライトやランニングゲイルは届かず、綺羅星の如く現れたサニーブライアンがスタートから逃げ切って皐月賞を制しました。前走は若葉S4着なのでほぼノーマーク。しかも、皐月賞の後に日本ダービー(GI)まで勝っているので、サニーブライアンはただの一発屋ではありません。では、レースを振り返ります。

レーススタート直後から、メジロブライトが少し遅れていました。本当に出遅れたのか、ただ単に抑えたのかは判断が付きませんが、後方からの追い上げとなりました。一方、サニーブライアンは早くも先頭に立ち逃げの姿勢へと入ります。レース中盤から直線まで、メジロブライトは少し上がって中団よりやや後方、サニーブライアンは先頭から二番手という絶好の位置です。ここから直線に入ります。

直線ではサニーブライアンが粘ります。後方からのメジロブライトが追い上げてきますが、その差は絶望的。やはり、仕掛けるのが遅すぎたのか。メジロブライトは4着止まり。そして、サニーブライアンがそのまま粘り勝ちで皐月賞を逃げ切りました。
1993年の天皇賞・秋(GI)芝2000mは、ヤマニンゼファーにとって特別な意味を持つレースとなっていました。それは、今までスプリンターズS2着、安田記念の連覇達成といった短距離馬として活躍してきた経緯があったからです。

前走の毎日王冠(GⅡ)芝1800mでは距離適正が合わずに積極的に出られずに6着だったこともあり、天皇賞・秋への挑戦はまさに距離の壁を打ち破ることを意味していたことになります。そして、レースではヤマニンゼファーは果敢に先行策で挑み、トップに立ったのですが、後ろからはセキティリュウオーが迫り、激しい叩き合いとなります。では、この名勝負を振り返ります。

スタートからツインターボが颯爽と逃げていきます。当日、ツインターボがどこまで逃げきれるかも注目されており、ハイペースで逃げるならツインターボが勝つという予想もあったほど。そして、その後ろにはヤマニンゼファーがついてくる。ヤマニンゼファーがまさかの先行。スタミナは持つのか。これは驚きの展開でした。

レースが動いたのは直線です。逃げていたツインターボがあっさりとつかまり、ヤマニンゼファーが先頭へ。しかし、背後からセキテイリュウオーが追い込んで来る。ゴール前、セキテイリュウオーがヤマニンゼファーと並び、二頭は激しい叩き合いを繰り広げます。勝つのは果たしてどっちなのか。激戦を制したのはヤマニンゼファーでした。




競走馬にとって避けたいのは怪我をすることです。怪我をすればレースに出走出来なくなり、下手をすれば競走馬として人生さえ失うことになります。その中で特に最悪なのが不治の病とされる屈腱炎(くっけんえん)です。この屈腱炎となり、引退していった名馬もいます。しかし、その屈腱炎を三度克服してGIに勝った馬がいます。それがオフサイドトラップです。

今回はオフサイドトラップが8歳になって勝ち取った天皇賞・秋(GI)を振り返ります。このレースは最強の逃げ馬「サイレンススズカ」が6連勝で乗り込んできたレースでありますが、第3コーナーからの突然の失速によりレースを中止しました。その後、勝利したのがオフサイドトラップでした。では、レースを振り返ります。

スタート直後からいつも通りの大逃げのサイレンススズカ。今回も圧倒的なリードで後続馬を寄せ付けません。オフサイドトラップは中団といった位置ですが、サイレンススズカがいるのでのんびり走っていられません。どんどん加速していきます。

サイレンススズカのハイペースに大歓声を送るファン。しかし、その後に突然の失速。オフサイドトラップはサイレンススズカを除く先頭集団に追いついて直線へと入ります。

先頭はオフサイドトラップ、またはメジロブライト。そして、オフサイドトラップが前で粘りを見せてそのままゴールしました。
1981年の第1回ジャパンカップ(GI)では、日本馬はゴールドスペンサーの5着が最高でした。そして、日本馬と外国馬の実力差に思い知らされることとなり、第2回、第3回でも良い結果が得られませんでした。しかし、1984年の第4回は違いました。

このレースには、三冠馬であるシンボリルドルフとミスターシービーが出走することになったからです。競馬ファンはこの二頭のどちらかがジャパンカップを勝ってくれるだろうと信じていました。ところが、勝ったのは単勝10番人気のカツラギエース。では、レースを振り返ります。

スタートからカツラギエースが先行で逃げていきます。

シンボリルドルフは前から6番手の位置。中団から外を走っています。最後尾にはミスターシービー。カツラギエースとの差は15馬身以上。レース中盤でもカツラギエースの逃げが続き、だいぶ遅れて後続馬が走っている展開。ここでミスターシービーも動きだし、最後尾から差を縮めていきます。しかし、カツラギエースのリードは圧倒的。3馬身ほどリードを守り、直線へと入ります。

直線ではカツラギエースを振り切ろうとベットタイムが迫ってきます。カツラギエースは前で粘っている。その外からシンボリルドルフが突っ込んできますが、カツラギエースの力強い粘りで届かない。そのままカツラギエースが先頭でゴールしました。

7冠馬であるウォッカのライバルとされていたのがダイワスカーレットです。ダイワスカーレットは、12戦8勝(GI4勝)の好成績をおさめており、ディープインパクトが引退した後の競馬界をウォッカとともに盛り上げてくれました。そして、この二頭が直接対決したのが2008年の天皇賞・秋(GI)です。

スタートから逃げるダイワスカーレット。直線に入って後ろから懸命に追い上げるウォッカ。果たしてどちらが勝つのか。では、レースを振り返ります。

ほぼ揃ったスタートとなります。スタート直後からダイワスカーレットが先頭に立ち、レースを引っ張ります。対するウォッカの位置は中団で、ディープスカイとほぼ同位置をキープ。さらに最後尾前にはカンパニーがいました。

1000mの参考タイムは58秒7。先頭はダイワスカーレット。リードは半馬身ほど。ウォッカの位置もほとんど変わりません。そして、レースは第4コーナーのカーブを曲がり直線へと入ります。

直線コースに入り各馬が大きくばらけます。

先頭はダイワスカーレット。リードは1馬身ほど。その後ろからウォッカとディープスカイが追い込んで来る。また、カンパニーも続きます。ゴールまで残り200m。ウォッカがダイワスカーレットを捉えて一時先頭に。しかし、ダイワスカーレットも食い下がる。横からはカンパニーも追いすがる展開。そして、三頭が並んでゴール。勝ったのはダイワスカーレットでした。