「オグリ」「芦毛の怪物」の愛称で知られるオグリキャップは多くの競馬ファンを魅了しました。1987年5月、笠松競馬場でデビューして怒濤の8連勝。12戦10賞の好成績で、中央競馬へと颯爽と移籍を果たしました。そこからオグリの輝かしい歴史が始まります。
有馬記念、マイルCS、安田記念、有馬記念とG1を4勝含めて、重賞レースの勝利回数は12回。しかも、安田記念ではレコード勝ち。最終成績は32戦22勝です。
その中で特に競馬ファンに印象が強いのが1990年の「有馬記念」ではないでしょうか。私もジャパンカップが11着で終わり、あれだけ強かったオグリも歳を取ったと実感させられました。残念ですが、有馬記念で引退レースもやむ得ない。そうした思いでした。
私はオグリが勝つことはないだろうけど、有馬記念の引退で有終の美を飾るものだと思っていました。それが単勝5.5倍という人気にもでていました。そして、オグリの引退レースを見ようと集まった17万人もの観客が期待を込めてその時を待っていました。そして、レースは始まります。
スタートはどの馬も抜け出すこともなく、オグリの序盤の位置は3番手辺りです。しかも、それほどの逃げ馬もいなく、展開はスローペースでした。中盤もそれほど位置はかわらず、オグリは好位置をキープしています。そして、直線に入る頃、オグリは先頭集団にいました。そこからオグリはなんとか食らいつきながら最後は半馬身ほど抜け出して勝ちました。
引退レースで勝てる馬こそ、本当に強い馬の証ではないかとその時、感じたのです。