今週の一球入魂レースは、
「AR共和国杯」
東京芝2500Mで行われるのは、
年間3レースのみ。
春のG2目黒記念と秋のG2アルゼンチン共和国杯、
この2つのレースのためにあるコースだと言っても過言ではない。
2400Mのスタート地点を、
100M左側に移動させただけのコースだが、
この「100M」という数字は、
一般ファンの想像以上に影響が大きい。
それは左側に100M移動させただけで、
「坂下スタート」となるからだ。
つまり東京芝2500Mというコースは、
ゴールまで「2度の坂越え」をしなければならない。
2500Mという距離に加え、
2度の坂越え&最後の直線は500M以上。
さらにレースラップの特徴からも、
豊富なスタミナが必要不可欠だというのは明らか。
98年12番人気で勝ったミルジョージ産駒ユーセイトップランや、
かつてはモガミ、リアルシャダイ産駒が凄まじい数字を残していた。
90年代のモガミ産駒の成績は、
(2-0-1-2)
9番人気1着
メジロモンロレー
13番人気3着
ジュネーブシンボリ
7番人気1着
マーベラスタイマー
全て人気薄での激走。
90年代のリアルシャダイ産駒の成績は、
(1-3-2-4)
10番人気で勝ったムッシュシェクルを含め、
3着内率60%を叩き出している。
さらにサッカーボーイ産駒もこれまで5頭出走し、
(1-1-1-2)で3着内率60%という好走率。
サッカーボーイの父ディクタスも、
直仔のクリロータリーが6番人気で1着。
オペラハウス産駒もこれまで4頭出走し、
(2-0-1-1)で全馬4着内。
馬券圏内の3頭は全馬7番人気以下、
一昨年の勝ち馬ミヤビランベリは11番人気であった。
その時の日本競馬における代表的なスタミナ血統を買うべき、
これがAR共和国杯の伝統である。
具体的には、
現在1、2位を争うスタミナ血統。
そして「G1級の底力」も大きなポイント。
秋天を勝ったトーセンジョーダンをはじめ、
アーネストリー、スクリーンヒーロー、ジャガーメイル、アドマイヤジュピタなど、
近年はAR共和国杯好走馬が、
後にG1を制するケースが非常に目立っている。