今週の一球入魂レースは、
「神戸新聞杯」
前回記載した「調教師」に関して、
アメブロメッセージに複数の質問が届いていたが、
ポイントは前々回記載したように、
神戸新聞杯が菊花賞の最重要ステップレースという、
格式が高い「関西のG2戦」である上に、
春の実績馬の大半が休養明けということ。
これが「調教師ファクター」が、
いつも以上に重要となる要因である。
典型的な例を1つ挙げるなら、
アントニオバローズの武田博調教師。
同馬の神戸新聞杯出走時点で、
厩舎のG1、G2成績は(0-0-1-25)
連対実績のないG2戦でしかも休養明け。
当年春にダービー3着という快挙を成し遂げたが、
叩き3戦目で仕上げやすかったのも事実。
稀に休養明けで大穴をあけることもあるが、
基本的に叩いて仕上げる厩舎で、
例えば09年神戸新聞杯の時点では、
新馬戦を約4年に渡り「42連敗中」だった。
ちなみに連敗は「59」で昨年ストップ、
今年は大穴で新馬戦2勝を挙げている。
人間面の分析と言えば、
格式が高い当レースでは「社台の考察」も必要不可欠だろう。
特に今年は大挙出走、
出走馬12頭中8頭が社台馬となっている。
(1頭取消)
過去10年、
48頭出走した社台馬を「ある要素」で分類すると、
グループA
(0-0-2-22)
勝率0%
連対率0%
3着内率8%
単回収率0%
複回収率26%
グループAに属する社台馬は、
ほとんど買えない数字となっている。
3着2頭のみ、
次走菊花賞を制するソングオブウインドとオウケンブルースリ。
昨年は3番人気レーヴドリアンやネオヴァンドーム、
一昨年は皐月賞2着馬トライアンフマーチなどが凡走している。
一方で、
もう1つのグループに属する社台馬の好走率は凄まじい。
特に03年以降、
グループB
(6-5-4-7)
勝率27%
連対率50%
3着内率68%
単回収率101%
複回収率111%
3着内率は約70%、
単複回収率も共に100%を超えている。
グループBを、
さらに「もう1つのある要素」で分類すると、
グループC
(5-5-2-1)
グループD
(1-0-2-6)
グループCは13頭中12頭が3着内。
さらに05年以降に限ると、
(3-5-0-1)とほぼ連対を外していない。
一方で、
グループDは9頭中7頭が「1~4番人気」だったが、
連対したのは、
朝日杯馬で後に宝塚、有馬記念を制するドリームジャーニーのみ。
圧倒的1番人気アンライバルド、フサイチホウオーなど、
グループDは人気を裏切るケースが非常に目立っている。
この1番人気2頭の調教師は問題なかったが、
凡走した「最大の理由」はこれである。
(もちろん理由は他にもあるが)
以上、
毎年「買うべき社台馬」は、
「グループC」だということが一目瞭然となっている。
ちなみに出走取消したクレスコグランドは、
「グループD」だった。
社台馬の分類に使用している、
2つの「ある要素」とは、
前者が「社台の思惑」
後者が「実績」