2024 キーンランドC(予想と買い目) | 競馬解読教室

競馬解読教室

競馬を解読する
GIを中心に予想します。今週は秋華賞です!

 2009年以降、良馬場で行われた過去10回のキーンランドCの勝ち時計の平均は1.08.6(33.8=34.8:落差ー1.0秒)。この重賞の特徴は、スプリント重賞にしては前傾度が小さいこと。札幌芝1200mは直線部分が相対的に少なく、他場の芝1200mに比べるとコーナーを走る距離が長いので、機動力に富み、平均的に速い脚を使える馬に有利なのだ。換言すれば、スピードだけでは押し切れないし、直線の末脚だけでも差し切れない。実際に、良馬場で行われた過去10回の①~③着馬10頭の決まり手を調べると、結果は以下の通りだった。

逃げ{1・1・2}

先行{4・6・3}

差し{5・2・4}

追込{0・1・1}

 御覧のとおり、札幌芝1200mは、スプリント重賞にしては前半のペースが速くならず、逃げ馬は苦戦が目立つが、先行馬は残りやすい。他方、3~4角のカーブが緩く、機動力があればコーナーで加速しやすいため、鋭い決め手を持つ差し馬も好走が目立つ。ゆえに、本命には、逃げ馬や追い込み馬ではなく、先行力のある馬、或いは機動力と鋭い決めを兼備する馬の中から選びたい。

 本命は◎ナムラクレアだ。この馬にとってベストな舞台は直線が平坦で、やや時計のかかる洋芝の芝1200m。もしスプリンターズSが札幌芝1200mで施行されるならば、GIに最も近いのはこの馬かもしれない。それぐらい、この舞台に高い適性を持つ馬なので、今回も凡走は考えられない。しかもGIで②着した実績が2度もあるこの馬が、今回はなんと55キロ!!これは有利だろう。正に勝ってくださいと言わんばかりの条件設定であり、ナムラクレアが自信の本命だ。唯一の不安は進路を失う等の不利があった場合。浜中騎手は前が詰まって、勝てるレースを取りこぼすシーンが散見されるので・・・。それでも、②着は外さないとみて、この馬が本命だ。

 相手本線は〇サトノレーヴ。能力ではナムラクレアに一歩劣るものの、この馬にはナムラクレアにはない先行力があり、ナムラクレアよりも前で競馬ができるのが強み。札幌向きの機動力があり、おそらく、3~4角でスムーズに位置取りを上げることができるハズ。ナムラクレアが直線で馬群を捌くのに手間取るようなことがあれば、サトノレーヴがそのママ押し切るシーンまで考えておきたい。3番手は▲プルパレイだ。この馬も先駆力があり、行く気になればポジションをとれる馬。佐々木騎手なら、積極的な競馬をしてくれるハズ。人気薄の中では、この馬の前残りを警戒したい。以下は押さえの評価になるが、△ビッグシーザー、△セッション、△ダノンマッキンリーまで。

(結果)

◎ナムラクレア

〇サトノレーヴ (①着 2人気)

▲プルパレイ

△ビッグシーザー

△セッション

△ダノンマッキンリー