2024 フローラS(予想と買い目) | 競馬解読教室

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 東京2000mで行われるオークス・トライヤル。3着以内の馬にオークスへの優先出走権が与えらえるため、ここにメイチで仕上げてくる馬も多く、例年、多頭数の競馬になる。そのため、波乱が起きやすく、大波乱に終わることも珍しくない。予想は難しいが、予想のし甲斐のある、大変面白いレースである。昨年このレースを勝ったゴールデンハインドはオークスでは⑪着に大敗したが、過去にはユーバーレーベン、ウインマリリン、モズカッチャン、デニムアンドルビー、エバーブロッサム、チェッキーノ、ビュアブリーゼなど、フローラSからはオークス連対馬が多数出ており、本番に向けて目が離せないトライヤルだと言えよう。

 

このレースの特徴を挙げておくと、

(1)オークス出走を目指す馬たちが集まるためため、基本は1~2勝馬の戦いとなる。基本は2勝馬>1勝馬のレースであり、特に、前走で2勝目を挙げて、上昇気流に乗ってこのレースに挑戦してくる馬の好走が目立つ。

(2)このレースは1勝馬のエントリーが非常に多く、毎年フルゲートの競馬になる。東京2000mが外枠不利なことは有名な話だが、特にフローラSは例年開幕週で行われるため、そもそも、イン有利な競馬になりやすく、外枠は圧倒的に不利になる。過去10年のデータを見ても、内枠有利な結果が出ており、枠順が重要なレースである。

(3)1800m以上の距離実績は必要であり、1600m以下のレースからの転戦馬の成績は悪い。2022年のルージュスティリア(1人気⑮着)を見ても、やはり一気の延長を克服するのは楽ではないようだ。基本的には1800~2000m路線を歩んできた馬の好走が目立っている。

(4)「重賞級の実力馬だが実は未だ1勝馬」という馬が、オークス出走を賭けて、このレースに出走してくるケースが多い。この手の馬は実力上位であるため要注意。特に多いのがフワラーCからの転戦馬。直近の3年の勝ち馬中2頭は前走がフラワーCだった馬である。

(5)過去10年の良馬場で行われたフローラSのデフォルトは、勝ち時計が1.59.9であり、前3F=中4F=後3Fの内訳は36.1=48.9=34.8(落差+1.3秒)。距離2000mということもあり、Sペースになりやすいのが特徴。また、開幕週の競馬であるため、上りは非常に速くなる傾向にあるので、脚質を問わないが、速い上りの使えない馬は苦戦する。

 

 以上から、本命には1800~2000mのレースを使ってきた上りの脚のしっかりした馬、できれば2勝馬が望ましいが、少なくとも牡馬相手の1勝クラスで好勝負をしてきた馬を狙いたい。また、レース傾向からなるべくウチ枠を引いた馬を加点し、外枠を引いた馬を減点するべきだろう。

 本命には牡馬相手のフリージア賞(1勝クラス)で②着の実績のある◎アドマイヤベルを指名する。今年のフリージア賞は高レベルであり、負けたマーシャルポイントは青葉賞でも重い印がつくであろう実力馬。また、⑦着のホーエリートは後のフラワーC②着馬だ。アドマイヤベルは、4角で逃げたマーシャルポイントを射程圏に置き、そこからしっかり伸びて勝ち馬を苦しめた。牝馬なのに、牡馬の強敵相手に見せた堂々とした競馬っぷりは、このメンバーに入れば一枚上の印象。フリージア賞では牡馬相手に上り3F第三位だったが、今年のフローラSのメンバーなら、先行しても上り最速をたたき出せるくらいの能力はあると思う。ここを勝って、堂々とオークスに駒を進めたい。

 相手本線は逃げる〇エルフストラックを狙う。前走フラワーSの勝ち時計1.48.1(36.1=35.9=36.0:落差+0.1秒)は、過去10年の良馬場で行われたフラワーCのデフォルトの1.48.8(36.6=36.5=35.7:落差+0.9秒)に比べて、テンが0.5秒速く、中盤が0.6秒速く、上りが0.3秒遅く、勝ち時計が0.8秒速かった。時計レベルは非常に高い。そのレースで、エルフストラックは4角で後続馬を引き付けて瞬発力で逃げ切る競馬を選択。残り1Fまではいい感じで逃げていたのだが・・・今年は前半も中盤もデフォルトよりもかなり速かったため、ゴール前で力尽きてしまった。それでも、差し馬有利の展開の競馬で、勝ち馬から0.2秒差の⑤着ならば内容は上々。開幕週の馬場で、傾向どおりSペースになれば、逃げ切りまである!

 3番手は▲バロネッサ。前走は東京芝1800mの未勝利戦に出走し、1.46.2(35.8=36.2=35.6)をマークして、②着馬に0.3秒、③着以下に1.1秒差をつける完勝を飾った。実はラップ的には大したことはないのだが、得意の東京を狙ってここまで待機している点にも好感が持てる。まだ伸びしろがあるだろう。1枠1番を引いたのも加点材料だ。4番手は×クリスマスパレード。牡馬相手の1勝クラスを勝った2戦2勝の素質馬。本当は大外を引かなければ本命も考えた馬。それでも、能力から考えれば、先行脚質しだけに、この大外枠は痛い。ウチから先行するエルフストラックと、ユキワリザクラをうまく捌ければ頭まであると思う。以下は押さえの評価になるが、△トロピカルレディー、△カニキュルまで。

(結果)

◎アドマイヤベル (①着 2人気)

〇エルフストラック

▲バロネッサ

×クリスマスパレード

△トロピカルレディー

△カニキュル (③着 4人気)

 

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