2024 桜花賞(昨年の阪神JFの評価) | 競馬解読教室

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 今年の桜花賞はハイレベル!しかしながら、アスコリピチェーノという無敗の2歳女王がいるにも関わらず、単勝オッズは女王割れ気味と予想されている。その理由は、簡単に言えば、「アスコリピチェーノも強いが、今年は相手も強い!」と考えられているからである。アルテミスS①着のチェルヴィニア、クイーンC①着のクイーンズウォーク、フェアリーS①着のイフェイオン、エルフィンS①着のライトバック、フィリーズレビュー①着のエトヴプレなど、今年は阪神JFに出走しなかった重賞やOP戦の勝ちの馬が、例年以上に多く存在する。彼女たちにはまだアスコリピチェーノと対戦経験がなく、勝負づけは済んでいない。さらに言えば、阪神JFではアスコリピチェーノに敗れたとは言っても、②着ステレンボッシュは勝ち馬とクビ差、③着のコラソンビートでも僅か0.2秒差であった。ペースや展開次第では、桜花賞本番でアスコリピチェーノとの着順が入れ替わる可能性もある!と考えられる。だからこそ、ネットの予想オッズを見ると、単勝1番人気のアスコリピチェーノでも5.2倍!もつく。実際のオッズは3倍台後半くらいまで落ちるだろうが、それでも、アスコリピチェーノが3倍を切るほどの人気が集中することはないであろう。

 

 そもそも「今の3歳世代の牝馬はレベルが高い!」と考えられている理由は何か?理由は2つある。第一に、牝馬のレガレイラが牝馬としては初めてGIホープフルSを勝ったこと。そして第二に、今年は阪神JFの勝ち時計が翌週の朝日杯FSよりも1.2秒も速かったこと。この2つが理由である。ここでは後者、すなわち昨年の阪神JFの評価について深堀してみよう。朝日杯が中山から阪神に移ったのは2014年のこと。以降、昨年まで行われた過去10回の阪神JFと朝日杯FSの勝ち時計を比べてみると・・・。阪神JFの方が勝ち時計が速かった年は、実は、今年を含めて5回/10回(2014年、2016年、2019年、2022年、2023年)あった。そこで2023年以前の過去4回の阪神JFの①~③着馬の桜花賞での成績を調べると、結果は以下の通りであった。

2014 JF②着レッツゴードンキ→桜①着

2016 JF①着ソウルスターリング→桜③着

     JF②着リスグラシュー→桜②着

2019 JF①着レシステンシア→桜②着

2022 JF①着リバティアイランド→桜①着

 

 上記のとおり、過去4回とも、阪神JFで馬券になった馬の中から、翌年の桜花賞の連対馬が出現していることが分かる。やはり、牡馬の朝日杯FSよりも勝ち時計が速い阪神JFで①~③着したような馬は、素直に、強いし、桜花賞でも馬券になりやすいと考えてよさそうだ。今年は阪神JF①着のアスコリピチェーノ、②着ステレンボッシュ、③着コラソンビートが揃って桜花賞に出走してくるが、過去4回の経験をふまえれば、この中から少なくとも1頭、あるいは1頭以上の桜花賞連対馬が出現する可能性は極めて高いと考えていいと思う。