昨年は、のちにマイルＣＳを優勝するナミュールが②着したレース。春の安田記念、秋のマイルＣＳに向けた前哨戦として注目の一戦だ。単勝人気をみると、昨年の秋華賞で牝馬三冠馬を追い詰めたマスクトディーバが１番人気、昨年のマイルＣＳで③着したジャスティンカフェが２番人気、昨年のNHKマイルＣで②着したウンブライルが３番人気。いずれも、昨年のＧＩで実績を残した実績馬が人気を集めている。近年の東京新聞杯が「牝馬が強い！」という傾向にあることも踏まえ、本命には◎ウンブライルを推す。ＮＨＫマイルＣでは出遅れたため、最後方からの競馬になってしまったが、スタート次第ではポジションもとれる馬。その点が、今回最大のライバルとなるマスクトディーヴァとの違いである。今回はジャスティンカフェ、マスクトディーヴァという人気の差し馬の外という枠順を引けたのもいい。うちに人気の差し馬を見ながら、スパートのタイミングを測れるハズ。休み明けだが調教量は十分であり、ルメール騎手を起用してきたことから見ても、陣営（木村厩舎＆ノーザンファーム）の本気度は高い。ライバル社台ファーム（マスクトディーヴァ）には負けられないハズだ。
相手本線は実力NO．１と思われる〇マスクトディーヴァ。去年のローズＳではエリザベス女王杯優勝のブレイディヴェーグを破り、秋華賞では最強牝馬であるリバティアイランドの②着した実力馬。実力は折り紙付きだが、問題はマイル適性だ。正直、この馬のベストな舞台はワンターンの１８００ｍだと思う。マイル戦はやや居不足だが、東京の１６００ｍなら、対応はできるだろう。この馬の弱点は、ギヤチェンジが遅く、トップスピードに上げるまで時間がかかるという点。ゆえに、インを捌いて差してくるのは容易ではなく、脚質的に外を回るしかない。この枠順で、どこで、どうやって外に持ち出せるかがカギだろう。岩田騎手は既に一流騎手の仲間入りを果たしているが、東京での活躍はまだもう一つ。このレースでは東京マスターであるルメール騎手との腕の差が結果に直結するような気がする。東京マイルの適性と東京マイルにおける騎手の技量を考慮して、今回に限り、ウンブライルが一枚上だと思うので、マスクトディーヴァは２番手まで。
３番手は逃げる▲ウインカーネリアンだ。言わずと知れた昨年の覇者であり、コース相性は抜群。調教の動きも絶品であり、状態はベストに仕上がった。ただ昨年に比べると、今回はトゥードジボンという快速馬が厄介だ。東京新聞杯は、連覇が難しい重賞だということもあり、コース適性と状態の良さは認めるものの、今回は３番手まで。以下は押さえの評価になるが、△ホウオウビスケッツ、△サクラトゥジュール、△ジャスティンカフェまで。
（結果）
◎ウンブライル
〇マスクトディーヴァ
▲ウインカーネリアン （②着 ４人気）
△ホウオウビスケッツ （③着 ８人気）
△サクラトゥジュール （①着 ７人気）
△ジャスティンカフェ
