今年のホープフルＳはコレといった逃げ馬がいない。それでもこのレースはＳペースにはなりにくい。強力な逃げ馬がいなくても、多頭数で争われるレースであるため、ペースは速くなる。特に、中盤が速くなるという点に特徴がある。今年の出走馬の前走、前々走を見ると、最も中盤が厳しかったのは京都二歳Ｓだった。勝ち時計１．５９．８（３５．０＝４８．９＝３５．９：落差ー０．９秒）は、良馬場の京都で行われた京都２歳Ｓのデフォルトの２．０１．４（３６．１＝５０．３＝３５．０：落差＋１．１秒）に比べて、テンが１．１秒速く、中盤が１．は４秒速く、上りが０．９秒遅く、勝ち時計が１．６秒速かった。このレースは中盤が非常に速く、レースの流れは差し馬向き。今回１番人気になりそうな◎シンエンペラーは、流れに恵まれたとはいえ、鮮やかな差し切り勝ちをおさめた。１４頭立ての内回りの競馬であり、道中は馬群の中でかなり苦しい競馬になったが、それでも、馬群を割って伸びてきたのは流石。ややズブい印象なので、外国人ジョッキーは世界的な良血馬でもあり、奥行きも十分。唯一の懸念材料は、前走から中３週で関東への長距離輸送というローテーション。それでも、ホープフルＳの勝ち方を知り尽くしている矢作厩舎の馬なので、信用したい。この馬が本命だ。相手本線は、同じ京都二歳Ｓで⑥着に敗れた〇ディスペランツァだ。前走の京都二歳Ｓは中盤が速いレースであったにも関わらず、この馬は向こう正面でまくり気味に位置取りを上げていった馬。４角でも大外を回りながら、ゴール前までしぶとく伸びていたが・・・最後は脚が上がってしまった。それでも、あれだけ長く脚を使えば、あの結果はある意味当然。むしろ、小回りコースであれだけ長く脚を使うことができた、この馬の持続力の高さを評価したい。３番手は▲レガレイラ。牝馬ながら、この馬は大物感タップリ。前走で負けた相手がダノンエアズロックだから、前走の敗戦は気にしなくていい。この馬は引っかかる馬ではないので、ルメール騎手はペースが遅ければ先行するかもしれない。以下は押さえの評価になるが、△ウインマクシマム、△ショウナンラプンタ、△ゴンバデカーブースまで。
（結果）
◎シンエンペラー （②着 １人気）
〇ディスペランツァ
▲レガレイラ （①着 ２人気）
△ウインマクシマム
△ショウナンラプンタ
△ゴンバデカーブース
